うさぎトレーナーシリーズ
□うさぎトレーナーとメガシンカ
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1・ショウヨウジムへ挑戦!
ショウヨウシティへ向かうため、ミュライユ海岸を行く。
砂浜に足をとられるために、Rさんと手をつないで歩く。
進み続けると、ショウヨウシティへと着いた。
ショウヨウシティは【そぞろ歩きの街】
ショウヨウシティでは、ポケモンのマッサージをしているお姉さんがいて、マッサージの仕方を教えてもらったり、探索していると、ショウヨウジムは岩タイプのジムであるという情報を手に入れた。
岩タイプの弱点は、水・草・格闘タイプ。
私はプラターヌ博士に連絡して、ごんしょう(カビゴン)とるるりん(アマルス)を転送し、れいしょう(ルカリオ)とゆーりん(ニンフィア)を手持ちにいれた。
特訓の中心は、れいしょうとえるしょう(モンメン)、まりん(ケロマツ)にする。
特訓中に、まりんがゲコガシラに進化した。
そして、今日はジム戦の日。
ショウヨウジムのバトルフィールドは、高い登れる崖の上にあるそうだ。
ジムの人に尋ねると、ここを登った人に挑戦権があると言う。
私は、ボルタリング(崖を登ること)に挑戦することにしたのだか、Rさんたちに止められる。
「ユウリン、ここを登るなんて無茶だよ!」
「そうだよ!」
「危ないです!」
3人がそう説得するが、私は登ることを決意する。
「ここを登ることが、ジムリーダーの方に挑戦するための試練だと思うんです!だから、ポケモンたちだけじゃなく私自身の力で乗り越えたいんです!」
そう言うと、私の意志を尊重してくれて、無理はしないように、休み休み行くんだよ、と納得してくれた。
Rさんたちは、用意されたゴンドラに乗り、観客席に向かう。
私は高くそびえる岩に手をかける。
肩にいる、めいりん(デデンネ)に落ちないように注意しながら崖を登る。
高い崖に苦戦しながら、なんとかジムリーダーの元へとたどり着いた。
「わたしは待っていました。首を長くして・・・いえ、首だけではなく手足を伸ばして・・・何を待っていたか?それはチャレンジャーです。あなたはここに登り、ここに到達しました。非常に素晴らしいことです。それでこそ、わたしも手を伸ばした首と手と足を使い存分に戦えます。もちろん、手足の長さは壁登りには役立ちますが、ポケモンの強さに何の関係もありません。ただ女の子の身で、しかもスカートでためらわず登ってきたのは、あなたが初めてで少々驚いています。あなたは本当に素晴らしいトレーナーです。バトルするのが楽しみですよ」
そう言ってジムリーダーのザクロさんは肩を鳴らした。
「ありがとうございます。ジム戦、お願いします!」
「ええ、始めましょう!」
3対3のジム戦が開始する。
ザクロさんが最初に出してきたのは、イワーク。
「まりん、あなたに決めた!」
イワークの岩石封じに苦戦するも、水の波動で倒す。
2体目はアマルス。
アマルスは友達になっているから、タイプは分かっている。
ここは、
「れいしょう、あなたに決めた!」
鋼・格闘ともに、アマルスには効果は抜群だ。
「れいしょう、波動弾!」
アマルスはその一撃で倒れる。
ザクロさんは驚いている。
「一撃で倒されるとは、予想外です。アマルス、ありがとう。次は、この子です!」
ザクロさんが最後に出してきたのは、チゴラスという大きなアゴを持ったポケモン。
もしかして、キガクが受け取ったアゴのカセキが復元したポケモン?
私は、えるしょうを出した。
「えるしょう、エナジーボール!」
岩タイプには効果が抜群の技だが、ダメージはあるが、イマイチ普通の効果でしかないような気がする。
別のタイプも持ってるみたいね。岩石封じで素早さが下がる。
後、えるしょうの技はぼうふう、サイコキネシス、ムーンフォース。
ぼうふうは飛行技だから効果はいまひとつ。
ならタイプ一致の、
「ムーンフォース!」
えるしょうはイッシュ地方のポケモンだけど、カロスに来て新たにフェアリータイプであることが分かった。
そして、なんとチゴラスに大ダメージ!
チゴラスは倒れた。
「チゴラス、戦闘不能!よって勝者アサメタウンのユウリン!」
審判の声が聞こえ、勝利したことを実感する。
「わたしの前にそびえる高い壁・・・それは、あなたです」
勝った、勝ったよ!
「まりん、れいしょう、えるしょう、ありがとう!!」
3匹を抱きしめる。
「どんなに手を伸ばしても、届かないものもあるでしょう」
「そう、ですね」
「ですが、あきらめないこと。どんな時でも、どんな相手でもあきらめないこと。戦うあなたたちの中に、その心を感じました。そんなグレードの高いあなたとポケモンのチームワークにウォールバッジを!」
そう言って、ザクロさんはウォールバッジを渡してくれる。
「ウォールバッジ!みんなと頑張った証、ゲットだよ!」
《ゲコッ!》
《ああ!》
《モンモン!!》
「このジムの壁登り・・・ボルタリング以外に、ながーい手足をどう活かせばいいのか、あなたは共に戦うポケモンをどう伸ばせばいいのか、お互い考えましょう。笑顔になるために」
「はい!」
ザクロさんに、るるりんの育て方のアドバイスをもらい、帰りはゴンドラに乗り、下に降りる。
「ユウリン、おめでとう!」
「2つ目のバッジだね!」
「今回のバトルも、ユウリンちゃんとポケモンたちの絆を感じる良いバトルでしたよ」
みんなが褒めてくれる。
「ありがとうございます!また、夢に近づきました」
「あ、ユウリンちゃん。次の10番道路の先のセキタイタウンで、トライポカロンの大会がありますよ」
「じゃっ、次はトライポカロンに挑戦だね!」
リジュンさんが教えてくれて、ダイちゃんが笑顔で言う。
「楽しみだね、ユウリン!」
「うん!」
Rさんに笑顔で答え、私たちは旅の準備をすると、ショウヨウシティを後にした。
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