うさぎトレーナーシリーズ
□うさぎトレーナーとたくさんの出来事3
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1・日時計デート!?
ヒャッコクシティに着いたのは、夜だった。
ポケモンセンターに行き宿泊の手続きをすると、リジュンさんとダイちゃんはお風呂に行った。
私もお風呂に入ろうと部屋を出ると、Rさんに声をかけられた。
「ユウリン、日時計を見に行こう?」
「え?こんな時間に?」
「うん。この時間じゃないとダメなんだ。リジュンとコウダイは風呂に入ってるし、ジョーイさんに伝言しておくから、行こう!」
Rさんはそう言うと、コートを着て、私にもコートを着せると手をとって日時計へと連れて行った。
日時計は不思議な光を放っていて、とても幻想的な雰囲気だった。
「この時間にだけ、こうやって光るんだって。街の人に聞いてね、美術館で見る約束もしてたし、2人で見たいと思って・・・」
「とってもキレイ・・・!ありがとう、Rさん!!」
しばらく2人で、その光景に見惚れていると2人組の男女がやってきたので、真ん中で見ていた私たちは間隔をあける。
「あら、あなた。見に来たのね?」
女の人がRさんに聞く。
「はい。とても良いお話だったので」
そっか。Rさんは、この女の人から話を聞いたのね。
「こんばんは。この光景は気に入った?」
男の人が私に問いかける。
「こ、こんばんは!はい!とってもキレイで気に入りました!」
「ふふっ、気に入ってもらえて嬉しいわ。私たちにとって、この場所は特別なものだもの。ね、あなた?」
「そうだね」
私の答えに、女の人は嬉しそうに言い、男の人も嬉しそうにする。
「あの、特別ってなんですか?」
「私ね、ここでプロポーズされて彼と結婚したの」
私が聞くと、女の人はそう教えてくれた。
ぷろぽーす・・・?は、分かんないけど、この2人が夫婦なのは分かった。
結婚か・・・確か、愛する2人が永遠の愛を誓うのよね。
・・・永遠の愛。
夫婦の時間を邪魔しては悪いので、私たちはポケモンセンターへ戻った。
戻ると、リジュンさんとダイちゃんがRさんに怒る。
「あ、あの!2人で見に行って、ごめんなさい!でも、おかげで良いパフォーマンスのアイディアを閃いたんです!だから、Rさんを怒らないであげて下さい!」
そう謝ると、2人はなぜか苦笑している。
「まぁ、パフォーマンスのアイディアを閃かせたんですし、今回は不問にしましょう」
「だね!ぷっ、それにしても・・・天然ちゃんだね。ユウリンちゃんは」
「天然?」
「コウダイ。余計なことを言うな。ユウリン、お風呂に入ってこよう?」
「う、うん」
こうして、その話しは終わり、ミリアさんにパフォーマンスの説明をする。
ミリアさんはそれを聞くと、とてもはりきり、サイコーの物を作るわ!と、言ってくれた。
後は、ポケモンの飾りね。
これは、私が作らなきゃ!
ヒャッコクシティで旅の買い物と一緒に、飾りつけの材料も買う。
レンリタウンに着くまでには、作り終えないとね。
旅の途中で頑張らなきゃ!!
あと、パフォーマンスの練習も!
やることはいっぱい。
私たちは、レンリタウンに行くため18番道路へ続くゲートへ向かう。
すると、その途中でホログラムメールが届いた。
相手は、プラターヌ博士。
『お疲れさま。直に会って話したいからねー。レンリタウンで待ち合わせよう!』
「レンリタウンなら次の目的地だから、ちょうど良かった」
「そうですね。では、行きましょう」
「はい!」
リジュンさんと会話をして、ゲートをくぐり18番道路に出た。
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