うさぎトレーナーシリーズ

□うさぎトレーナーとポケモンリーグへの道
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1・バトルシャトーでの特訓

バトルシャトーでの特訓は順調で、私は『マーショネス』の称号になった。
すると、ジムリーダーの方々とも対戦できるようになった。

「ユウリン!マーショネスになったのね。私とバトルしましょう!」

マーショネスになって、最初にバトルしたのはハクダンジムのビオラさん。
私は、リベンジも込めてしょうれん(リザードン)でバトルした。
ビオラさんのアメタマもアメモースに進化していたけど、私のしょうれん(リザードン)だって負けていない。
いかくで攻撃力を下げられるけど、火炎放射でアメモースを倒した。
次は、粉塵で撤退を余儀なくされたビビヨン。
しょうれん(リザードン)を続投し、粉塵は空を飛び翼で吹き飛ばして、勝利した。
これには、しょうれん(リザードン)も大喜び。
あの時の悔しさを、乗り越えた。
ショウヨウジムリーダーのザクロさんは、アマルスはアマルルガにチゴラスはガチゴラスに進化していたけど、れいしょう(ルカリオ)の波動弾や、ゆーりん(ニンフィア)のムーンフォースで倒した。
そして、Rさんたちもバロンの資格を貰った。
というのも、バトルシャトーのオーナーであるイッコンさんが勧めて、バロン候補の人とバトルした結果、勝利したのでバロンの資格を貰えたのだ。
私は推薦だったけど、本来はこうしてバトルシャトーへの挑戦資格と称号を得るのが一般的みたい。
バトルしていくうちに、Rさんたちも『アール』の称号を得た。

「アールのR!」

って言って、ダイちゃんが大笑いしていたから、その後、アール同士だからバトルできるなっていって、Rさんがダイちゃんにバトルを挑んでた。
それから、賞金が貯まるとミアレシティへ行ってみんなの新しいブラシやフード、アレンジ用やお菓子作りのための木の実などを買ったり、ホテル・シュールリッシュでバイトをしたりしていたら、バイト代が上がると知らされると同時に、ホテルのお姉さんから言われる。

「シュールリッシュ、一番のコンシェルジュになったわね!おめでとう!支配人がお会いになるそうよ!」

えっ!?支配人さんが!?

「ユウリン様、それに、R様にリジュン様、コウダイ様。わたくし、当ホテルの支配人でございます」

「は、初めまして」

「率直に申し上げますね。グランドホテル・シュールリッシュのコンシェルジュとして、あなた様方を迎えいれたいのです」

え、ええー!!
確かに、このバイトは楽しい。
でも・・・、

「すみません!私には、夢があって、このホテルでコンシェルジュをすることはできません!」

「私も、バイトならばともかく、ここで正式に働くことは遠慮する」

「せっかくの申し出ですが、お断りしたいです」

「悪いけどさ、俺たちバイトだからやってただけだから。断るよ」

私に続き、Rさんたちも断る。

「はい、そうでしょうとも」

「えっ・・・?」

「あなた様方をホテルに留めておく。そんなことはできません。ですが、気が向いたらで構いません。これからも、ホテルのお仕事を手伝ってくださいませ」

「は、はい!!」

「それでは、失礼します」

そう言って、支配人さんは去っていった。

「幻の支配人・・・!よほど、あなたたちを気に入ったのね。直々に声をかけるなんて。支配人が認めた、あなたたちは次からはスペシャルルームを担当してくださいね!それでは、またよろしくお願いします!」

「はい!」

ホテルを出て、みんなでカフェで話をする。

「ビックリした!バイトしてたら、コンシェルジュに誘われるなんて」

「確かにね〜。まぁ、あの支配人も気が向いたら、バイトしてほしいだけみたいだし、ミアレに来たら、またやるってことで良いんじゃね?」

《イインジャネ、イインジャネ》

「そうですね。しかも、今度はスペシャルルーム担当ですし、より高度な技術を学べるかもしれませんし」

「ボクも、なかなか楽しいから続けられるのは嬉しいな」

「スペシャルルームで失敗しないように、頑張らないと!」

そんな話をしていると、女の人から声をかけられる。
って、この人、支配人さん!

「あの、ユウリン様。サインを頂けませんか?あの時は、従業員の手前言い出せなくて・・・」

「えっと、サインですか?」

「はい。わたくし、『愛のラシュディルカ』ユウリン様の大ファンで・・・ホテルで一生懸命にお仕事をされている姿も素晴らしく、コンシェルジュにダメ元で誘ったのです」

「そうだったんですか・・・」

「これからも、お暇な時で構いませんので、ホテルでそのお姿を拝見したかったのです。もちろん、能力があるからで贔屓でコンシェルジュに誘ったわけではありませんよ。R様たちもユウリン様も、とても素晴らしいお仕事ぶりですので」

「ありがとうございます!これからも、お仕事する時はよろしくお願いします!」

「はい、こちらこそ!あの、それでサインを・・・」

「サインなんて、書いたことないんですけど・・・私の名前だけで良かったら」

「いやいや、ユウリンちゃん。こういうのはどう?」

ダイちゃんが、なぜか私のサインのレクチャーをする。
ん〜、でも、これがサインっぽいし書きやすいし、可愛いかも。
私は、ダイちゃんが考えたサインを模写して、支配人さんに渡す。
支配人さんは喜んで受け取ってくれて、帰って行った。

「サイン書くことになるなんて、思わなかった・・・」

「ユウリンちゃんは、今や『カロスクイーン』だからな。いつか、頼まれる時が来るんじゃないかと密かに考えてたんだ☆」

「ありがとう、ダイちゃん。おかげで助かったよ」

「どういたしまして。まっ、ポケビョン撮らせてもらってるお礼、お礼!」

「ユウリン、そろそろ出ないか?」

「えっ、うん・・・」

な、なんでRさん『ヘルガーモード』になってるんだろう。

「心狭いね〜」

ダイちゃんが苦笑する。

「なぁ、ユウリンちゃん。この頃、特訓と息抜きとはいえバイトしたりで本格的に遊んではないじゃん?」

「うん。そうだね」

「だからさ、ショウヨウシティまで行って、海水浴しようぜ☆Rやリジュンも良いだろ?」

「まぁ、気分転換に良いでしょう」

「よし!今すぐ、出発しよう!」

「わっ!Rさん?!」

Rさんが私の手を取り、走り出す。
後ろを見ると、苦笑しているリジュンさんとダイちゃん。
でも、Rさんが『ヘルガーモード』じゃなくなったし、海水浴楽しそうだし、ショウヨウシティへレッツゴー!



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