うさぎトレーナーシリーズ

□うさぎトレーナーとポケモンリーグへの道
3ページ/8ページ


2・楽しい海水浴


ダイちゃんの提案で、ショウヨウシティに気分転換に海水浴に来た私たち。
今回は炎タイプのリザードンのしょうれんは、研究所に待機で代わりに、ラプラスのらぷりんを連れてきた。
ショウヨウシティに海水浴に行くと母様に連絡したら、ショウヨウシティのポケモンセンターに荷物が届いていて、中には水着が入っていた。
その水着はシャワーズをモチーフにしたもので、首や肩、腰の部分にヒラヒラの付いた水色のもので、髪もいつもは帽子の中に隠れている小さな輪っかの髪を大きめに結んで、残った髪も下の方で輪っかにしてブルーのビーズが付いたゴムで留めた。
(ゆーりん(ニンフィア)チョイス)
Rさんたちは、ショウヨウシティのブティックで水着を買い、Rさんは深い青、リジュンさんは深緑、ダイちゃんは赤い海パンだ。

「海だー!!」

ダイちゃんは、らぷりんと一緒に沖の方まで行き、リジュンさんは浜辺に残ったポケモンたちの世話と体調チェック。
れいしょう(ルカリオ)はRさんのレイ(ルカリオ)と浜辺で駆けっこ。
それに、駆けっこが好きなダイちゃんのリー(リーフィア)も加わる。
好奇心が強い、Rさんのオン(オンバット)やダイちゃんのラップ(ペラップ)は色々な海の物に興味津々でRさんがそれを見ている。
めいりん(デデンネ)、えるしょう(エルフーン)、ゆーりん(ニンフィア)は、浜辺でのんびり。
私はまりん(ゲッコウガ)と海で一緒に泳いでいる。

「気持ち良いね〜!」

《ゲコッ、ゲコゲコッ》

ショウヨウシティの海は穏やかで、ほどよい冷たさ。
しばらく泳いでいると、Rさんがこちらに呼びかけてきた。

「ユウリン!そろそろ昼ご飯だよ」

いっけない!遊ぶのに夢中で昼ご飯の準備を手伝うの忘れちゃってた!
浜辺に上がると、バーベキューが用意されていてリジュンさんに手伝いしなかったことを謝る。

「良いんですよ。バーベキューですから、串に刺すだけですし私のポケモンたちやRも手伝ってくれましたし」

「ありがとう、みんな!Rさんもありがとうございます!」

「ユウリンはいつも手伝ったり作ったりしてるし、気分転換なんだから、のんびりしないとね!はい、これ焼けてるよ」

Rさんから、串を受け取り食べる。
う〜ん、美味しい!!
他のみんなの様子を見ると、リジュンさんお手製のポケモンフーズを美味しそうに食べている。
あれ?あの子は誰だろう?

「ねぇ、あの子は新しい友達?」

答えたのはダイちゃん。

「そうだよ!らぷりんの上で釣りしてたら、釣り上げてさ!友達になったからゲットしたんだ☆ドラミドロのドラだよ!」

ドラミドロかぁ、初めて見るなぁ。
ポケモン図鑑でチェックすると、毒・ドラゴンタイプ。
フェアリータイプが苦手な毒タイプとフェアリータイプが得意なドラゴンタイプを持つポケモンなのね。
そういえば、イッシュには氷・ドラゴンタイプのキュレムがいた。
兄様の仕事に着いて行き、暇な私たち(れいしょうたちも一緒だった)はマサラタウンでやっていたように探検を始めて、キュレムの住処に迷い込んだ。
それから、最初は人間である私を警戒していたようなキュレムとも仲良くなり、れいきゅというあだ名も付けた。
住処の入り口付近に人間が集まり、れいしょうが兄様の波動を感じるってことで、帰らなきゃならなくなって私は嫌がった。
せっかく仲良くなれたのに、嫌だって。
そんな私に、れいきゅはお前が私を呼べば行ってやろう、とれいしょうから伝えてもらい、私はホワイトフォレストに帰った。
れいきゅは約束通り、私がちゃんと人の来ない場所で呼ぶと来てくれて一緒に遊んでくれた。
カロスに行くことを伝えて、今度は私が遊びに行くね!って約束したけど、元気かなぁ?れいきゅ・・・。
思い出しながら、昼ご飯を終えて私はダイちゃんに声をかけた。

「ねぇ、ダイちゃん!ドラとバトルさせてもらえないかな?」

「ええっ?!ユウリンちゃん、今日はのんびり・・・」

「ドラって、ドラゴンタイプの他に毒タイプも持ってるから、フェアリータイプの技がどうなるかバトルしてみたいの!ドラ!あなたは良いかな?」

私がドラに声をかけると、ドラはなぜかすごく喜んでいる。
ん〜、性格はさみしがりかな?

「ドラがいいなら、OK☆行くぜ、ドラ!」

《ドローロ》

「ゆーりん、あなたに決めた!」

《フィア〜》

「よし、ドラ!まずは、10万ボルト!!」

ドラは10万ボルト、電気技を覚えてるのね!

「ゆーりん、サイコキネシスで弾き飛ばして!!」

サイコキネシスをぶつけて、威力を相殺させる。

「ムーンフォース!!」

砂埃が舞う中、ゆーりんにフェアリー技を指示する。

《ドラッ!》

ドラに当たったけど、やっぱり、毒・ドラゴンにはフェアリー技は効果はあるけど、効果抜群じゃない。

「ドラ!なみのりで反撃だ!」

さすがドラゴンタイプ、多彩な技を覚えてる!
ドラのなみのりで、びしょ濡れになった私とゆーりん。
私は別に良かったんだけど・・・

《フィーアー!!》

ゆーりんは濡らされて、怒ってサイコショックを放とうとする。

「ストーップ!ゆーりん!!」

「タンマ、タンマ!ゆーりん!!」

急いでダイちゃんと2人でゆーりんをなだめ、私は濡れたゆーりんを乾かしてブラッシングして、ようやくお怒りが解けた。

「ごめんね、ダイちゃん。ドラ」

「良いって、良いって!ドラも楽しかったみたいだし☆」

《ドーラッ!》

ダイちゃんに頭を撫でてもらい、嬉しそうなドラ。

「ありがとう、ダイちゃん。ドラ!これ、お礼なんだけど・・・」

私はダイちゃんには、クッキー。
ドラには、さみしがりな性格だから辛い味のポフレをあげた。

「ラッキー☆ありがと、ユウリンちゃん!」

《ドラ!ドラドーラ!!》

2人ともすっごく喜んで食べてくれて良かった!!

「ユウリン、ボクたちには?」

あらら。Rさんや他のポケモンたちが羨ましげに見ている。

「みんなで、おやつにしましょう!」

私は作っておいた、ポフレやマフィンを、みんなに渡す。
まぁ、ダイちゃんのクッキーは甘いの大好きな特別製なのは内緒ね。
こうして、楽しい海水浴を終えてショウヨウシティのポケモンセンターで休んでからチャンピオンロードへの旅を再開させた。


次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ