捧げ話

□ドラマ撮影でドッキドキ!番外編again
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オーキド博士&ケンジの反応


「博士!始まりますよ!」

「おお、もうそんな時間か」

研究に没頭していたオーキドに、ケンジが声をかけ、二人と研究所にいるサトシのポケモン達はテレビを見るため、集まる。

「サトシは何の役なんですか?」

「それが、ママさんも教えてもらってないようでな・・・」


ドラマが始まる前に、サトシの役柄を知りたかったケンジだが、教えてもらってないなら仕方がないと諦め、始まるのを待つ。

オープニングが流れ、主役である鋼の錬金術師が現れると、サトシのポケモン達が騒ぎ出した。

「ベイベ〜イ!」

反応するポケモン達を見て、二人は主役がサトシだということが分かった。

「ほぉ〜、かなり変わっておるのにポケモン達には分かるもんなんじゃな」

「すごいですね!」

新たな発見に、オーキドとケンジは感心する。


そしてドラマは終盤に近付き、告白のシーンになる。

ブハッ!!

それを見て、二人同時に飲んでいた紅茶を吹き出した。

「サ、サトシ・・・?」

「ベイベイ!!」

「こりゃまた・・・」

反応はそれぞれ。
ケンジは今まで見たことのない表情のサトシに驚き、ベイリーフは嫉妬し怒り、オーキドはどこか感心している。

(ちなみに他のポケモン達はケンジと同じ反応だ)

「どうやらサトシは、ポケモン以外に大好きなものができたようじゃの」

吹き出した紅茶で汚れたテーブルを拭きながらオーキドが言うと、ケンジも微笑み、「そうですね」と返す。

(サトシと仲良かったのは前に会った時に分かってたけど。そうか、サトシはあの子を好きになったんだ・・・)

女の子に興味など皆無だったサトシ。
そんなサトシが好きになった女の子を思い浮かべ、ケンジはもう一度微笑む。

そして、嫉妬に燃えるベイリーフを他のポケモン達と宥めるよういそしむのだった。




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