anotherフォーチュンクエストシリーズ

□anotherフォーチュンクエスト番外編Aキットン編
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彼、レオンと出会えたのは、ひとえに彼女、パステルのおかげでした。

なんでしょうねぇ、彼女には何か不思議な力があるのかもしれません。
彼女といると、安心できる。

そして、彼には人を惹きつける力があるように思います。
彼に相談すれば、どんな悩みも解決してくれる。

そしてルーミィ。
彼女は幼いながらも、わたしの手伝いをしてくれたり、その無邪気さで癒しを与えてくれます。

そんな3人の仲間であり、家族なのは、わたしにとって1番の誇りです。

3人と出会ったのは、冒険者資格試験の筆記テストの解答の日でした。
偶然にも、わたしはパステルの隣で彼女の答案用紙をのぞいたのが始まりでした。

その時、わたしは彼女といたいと思ったんです。
あ、もちろん恋愛的な意味ではありませんよ。
そして、レオンとルーミィにも出会いました。
レオンはわたしのことを知っていたようで、ルーミィの相手をしてくれるなら、衣、食、住、そして仕事を提供してくれると言ってくれました。
もちろん、わたしは即OKしましたよ。
わたしは残るはラックの試験だけでしたので、時間はたっぷりありますしね。

しかし、あの時はさすがに落ち込みました。

13回目になるラックの試験。
わたしはまたも、ダメ男を引いてしまいました。
約束があるというのに、わたしはぼーっと座りこんでしまいました。
そこへ、パステルとレオン、ルーミィがきてくれたんですが、わたしはつい本音を話しました。

さすがにその時は、笑いとばせる余裕がなかったんです。

そして、係の人が、わたしをバカにした発言をした時、パステルはまるで自分のことのように怒ってくれました。
係りの人に文句を言おうとするのは、止めましたが、本心はとても嬉しかった。
その晩、わたしはレオンに飲みに誘われました。



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