スザルル新婚さん小説

□ジェレミアズスイーツ業務日誌
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○月×日 快晴 担当:ジェレミア・ゴットバルド

久々にアルバイト店員の面接あり。
全く、面接までたどりついたものは本当に久々だ。
ヴィレッタは、当店のアルバイト採用試験が難しすぎるからだと抗議するのだが…。
(だが、一次審査が書類審査、二次審査が筆記試験、三次審査が面接というのは、ごく当たり前の運びだと思うのだが??)

面接にやってきたのは、枢木スザクという青年だ。
アッシュフォード学園付属大学の一年生。専攻は体育。
年齢的には申し分ないだろう。大学一年ならば、最低3年はつとめられるはずだ。
アルバイトとはいえ、腰掛け程度に考えられるのはこちらとしても困る。
あと重要なのは、接客業なのでもちろん愛想と力仕事もOKか、だが…この二つも申し分なさそうだ。
久々にいいのが来たかもしれない。
こいつに決めよう。

(以下ヴィレッタの落書き)

ジェレミア卿、『久々』ではなく、『開店して初めて』というのが正しいですが?


○月×日 快晴のち曇り 担当:ヴィレッタ・ヌウ

今日から…もとい、ようやくアルバイトが当店にやってくる。
ジェレミア卿の人見知りには本当に困ったもので、どう考えてもアルバイトが必要だというのに、彼はなかなかアルバイトを入れたがらなかった。
ようやく募集をかけてみたかと思えば、三次審査まであるという厳しさで、大抵が卿の好みで一次審査の書類選考で落とされる。
ようやく書類選考を通ったといっても、次は筆記試験。そして、ようやく面接だ。
今まで、三次審査まで通ったものは少なかったが、この度ようやく一名が審査を突破した。
しかし…アルバイト店員の募集に筆記試験をいれるジェレミア卿も相当変わっているが、あの程度の筆記試験に通らない学生もどうかと思う。
この国の教育制度が問われる時なのだろうか。

とにかく、無事三次審査全てを突破し、今日からやってくる学生の名は枢木スザクという。
体力も力もあるし、愛想もいい。
こいつは使えそうだ。
あとは飲み込みがいいかどうかなのだが…。
まあ、何事も最初が肝心だ。私もジェレミア卿を見習って少々厳しくいこうと思う。

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