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□1人よりは
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「暇アルゥゥ…」



― シーン ―



万事屋のソファーの上でゴロゴロしながら呟いてみる。だが誰からも返事なと返ってこない。
今日は、一人ぼっちなのだ。銀時は急な依頼で朝早くからでていって、新八はと言うとお通チャンのライブへと出かけて行ってしまったのだ。


「あの馬鹿二人。こんないたいけな少女を一人のこして出て行くなんて薄情アル…定春もどこ行ったアルか。愛犬に噛まれたと言うのはこういう事ネ。」




いくら喋ってみてもやっぱり返事はない



「寂しくなんかないアル…」



ピンポーン



「銀チャンが帰って来たアルかっ!?」


ピョンっとソファーから降りると玄関へと猛ダッシュでかけよる


ガラガラガラ

「銀チャン!!!どこ行ってたアルかぁ!!」


「リーダーじゃないか。銀時は出ているのか?」


そこには銀時…ではなく黒髪長髪の男、桂小太郎が立っていた。


「チッなんダヨ、ヅラかヨ。紛らわしいんだヨ。銀ちゃん仕事で留守ネ。何の用ダヨ。」


期待してた人では無い事がわかり、残念だったのと同時に期待外れの相手にを見るなり睨みつけた


「リーダーなぜ機嫌が悪いのだ?あとヅラじゃない、桂だ。そうか銀時は留守か。仕方ないまた出直すとしよう」


では邪魔したな。と背中を向けて帰ろうとしたが

グィッ


「??」



少々痛みがあった方に目を向けると長い黒髪を引っ張り寂しそうにしている少女がいた。


「銀ちゃん…多分もうちょっとしたら帰って来るネ…。」

ポツリりと言うと髪の毛を掴む小さなな手に力が入る。

その姿に驚き、そしてまた嬉しいような恥ずかしいような感情に目を細め優しく笑うと


「そうか…ならば少しお邪魔してもいいかリーダー。丁度暇しておったのだ。リーダー相手をしてくれぬか?」

そうすると桃色の髪の少女は顔を赤く染め

「み、水くらい…出してやってもイイネ!!!仕方ないから相手をしてやってもイイアル!!」


そう言うとパッと手を離し、バタバタと中に入っていった。


いつもとは違う可愛らしい態度に桂はクスッと笑い少女の背中を見つめると何だか愛しさがこみ上げた。





END

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