short
□気づかぬ想い。
1ページ/1ページ
―ガチャ
「晋助。」
「どうした万斉。ノックもしねぇで」
部屋に入ってきた男を見る事なくキセルを吹く。
「…晋助。今日はあの娘は来てないのでござるか?」
「知らねぇよ。アイツはいきなり来て気づくといなくなっちまってるような奴だ。」
再び煙を吸うと月を見上げながら高杉は言った。
「いいのでござるか晋助。」
「何がだよ」
「あの娘は天人でござる。それに白夜叉の…」
万斉は途中まで言うと喋るのを辞めた。
「ククク……。なぁ万斉」
高杉はようやく目を合わせた。
「アイツに惚れたかぁ?」
「…………。」
高杉の言葉に少し反応を見せたが、すぐに冷静を保つ。
「それはお前でござろう。」
「クク…アイツはなぁ、俺の玩具だ。誰であろうアイツを渡しゃしねぇ。殺すまでだ。銀時でも…お前でも」
キセルを吸うと煙を吐いた。
「………ふ。晋助もロリコンでござるな。」
「………お前もな」
ガタガタ
「晋助!!遊びに来たアル!!!」
噂をすれば何とやら
桃色の髪をした少女が入ってきた
「お前どこから入ってきてんだよ」
「ん?窓アル!!!それよりさっきくしゃみが止まらなくて死ぬかと思ったネ!!!」
「クク…。お前が悪さばっかしてっから誰かが悪口でも言ってたんだろ」
END