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□喧嘩するほど
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チビで、ガキで、口悪くて、生意気で…女っぽさなんてこれっぽっちもない。



何でこんな奴に惚れちまったんだ。何て考えても自分でも全く分からない。




惚れた女には違いないのだけど、コイツとはムードも何も一切無くて


逢えば喧嘩ばかり



傷だけになるまで戦って




お互い暴言吐いて







「死ねチャイナァァア!!!」




周りから見たら俺達の関係は犬猿の仲で



あ、猿はアイツね。



まぁ俺は今の関係が嫌いでもないし、チャイナもチャイナで楽しんでるように見えし。


かと言ってこのままライバルみたいな関係ってのもちょっと寂しいもんがある



「ほあちゃあああ!!死ぬのはお前アル!!サドスティク星まで吹っ飛ばしてやるネ!!!!」



俺も一応男な訳で、チャイナ服からチラチラ見える白い足とか見たら星にじゃなく、理性が吹っ飛びそうになる



やべー可愛いい。



「何処狙ってんでィ!!!くたばれチャイナァ!!!」



こんな事言ったらチャイナはきっと、キモイだの死ねだの吐き気がするなど言うだろう



だから言わない。




てか言ってやるかボケ




コイツ何考えてんのかわかんねーよ。



誰にでもヘラヘラしやがって、俺には冷たいし?



「ぬわぁっ!!!お前!!!少女の肌に傷つける気アルぁ!!!」



いっそ力尽くで抑えつけてしまおうかねィ



「へえ?何処に少女がいるって?俺の前にはクソガキしか見えないぜィ?」



「…死ねヨ!!!!!」



あーあ。



そんな悔しそうな顔しちゃって



本当可愛いよコイツ。



もっとその顔見せてよ



「チャイナァ。これで終わりでさァ!!目ぇ食いしばりな!!!!!」



腕細っ………。



唇柔らけーし




「…な!!何するネ!!!」



ありゃ。予想外の反応?



「何って…キスでィ。ガキ」



悔しがると思ってたのに的外れ。




何でィ




「そんな事分かるアル!!!何でそんな事するネ!!!」




裏切られた気分。




「何でって、チャイナが好きだからでィ」




反則だろ




顔真っ赤にして照れちゃって




やべー可愛いじゃん



「好き?わたしが?」




「お前しかいね―だろィ」




言っちまったよオイ。
チャイナ困ってんじゃん



モジモジしてねぇで何か言えよ




「……………わたしもサドがスキアル…ずっと」



まじでか。
両想いだったってか?


つか………




「もっかいしてヨ…」




もう




「いただきます!!!」




理性吹っ飛びました。






―――――。




「で、総一郎君?何かなこれは。」




「旦那ァ総吾でさァ。それは今日起こった出来事で、俺とチャイナ付き合う事になったんで一応保護者の旦那に挨拶をと」

「文章にしたアル!!」



「因みに見て分かるように俺サイドでさァ」



「いやいやいや、許さないから。銀さん許さないからねぇ!!!!てか何だよこれ!!!ふざけちゃってんの??てかこれって。」




「「「作文んんんんん!?」」」」








END

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