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□簡単な計算〜BLじゃねぇよコノヤロー〜
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「決闘だコノヤロー!!!!」



俺のかけ声でチャイナは番傘を握りしめた

それを合図に俺も刀を抜く


「おい総吾ォ!!!遊んでねぇーで仕事しろッ!」



後ろで土方アンチクショーの声がするが気にしない



「受けて立つネこの税金ドロボー!!!」



チャイナは日差しに弱い。
今日のこの天気の中
傘で戦うコイツはいつまで俺と殺りあえるか



(勝利なんて目に見えてらァ)



「ちょっと総一郎君んん!?うちの神楽ちゃん挑発しないでくれるぅぅ!?」



風は冷たいと言うのに雲一つないこの晴天の日
沖田と神楽は公園で鉢合わせてしまった。



何をする事もなく2人は睨み合いバチバチと火花を飛ばし合う



「銀ちゃんは黙ってるヨロシ!!コイツとは早かれ遅かれ決着を付けなきゃいけないネ…!!」



銀時は神楽を捜しに
土方は沖田を捜しに


ようやく見つけた人物は相対している人物と張り合うように見つめ合っていた



「何が決着だ!!いいか神楽、今日は天気良いでしょぉ?お肌に悪いから帰りますよっ!!!!ホラ!!ちゃんと傘差しなさい」



銀時は神楽から傘を取ると変わりに広げ日差しに弱い神楽に影を作った



「ちょ、銀ちゃん!!」


「何でィチャイナァ、保護者同伴とはお子ちゃま過ぎやしねーかィ?」


「うるさいネ!!銀ちゃん何て呼んだ覚えないアルッ!!!どっか行けよ天パァ!!!」



神楽は銀時を弾き飛ばすと番傘を閉じ、沖田に向けた


「オイ神楽ァ!!言うこと聞きなさいいい!!!総一郎君もいい加減にしろ!!」



銀時は聞き分けない神楽を諦め沖田にも叫んだが、どS丸出しの笑みを浮かべる沖田には耳に入ってはいない様だ



「サド!!泣いて謝ってもしらないアル!!くらえっスーパースペシャルジャンピングキィーック!!!!」



「神楽辞めなさいっ!!おい多串君も総一郎君止めろよッ!!!」



「よっと、それはコッチの台詞でィっ!!!チャイナァ!!!ギタギタに痛めつけてやらァ!!!」



「だあああれが多串だァ!!!テメェはチャイナ娘の保護者だろッ!!!テメェで止めやがれ!!」




公園の中は砂埃が舞い、4人の姿を消してしまった



「ああん!?このマヨラー野郎!!テメェんとこのガキがウチの可愛い神楽ちゃんに手ぇ出してきたんだろ!!テメェが止めろ!!!…ブッ!!か、神楽ちゃん!?今銀さんに当たったんだけどォォ;;!!」



「あ、間違えたネ!!砂で前が見えないアル!!!こっちアルか?」



「ゴフゥッ!!!てめっ!!チャイナ娘ェ!!!どこ狙ってんだ!!!グギッ!!!」



「あ、土方さんいたんですかィ?間違えたぜィ、砂で前が見えなくてねィ」



「ボヘェッ!!テメェ総吾ォ!!わざとダロッ!!!」



「アデッ!!!マヨラァ!!今足踏んだぞコラァ!!!」



「ちょっと銀ちゃん邪魔ネぇぇぇ!!!!!!」



もはや目的も忘れて銀時と土方も沖田と神楽に混じり取っ組み合いを始めた


外から見ると4人の声と何かと何かがぶつかる鈍い音だけが響いた



「チャイナァ!!俺の奴隷になりやがれコノヤロー!!!」



「ちょっとォ!?何言ってんの総一郎君んん!!!神楽ちゃんは銀さんのですぅー!!誰にもあげませんんん!!」



「おおし、総吾聞いたかぁ、コイツは危ない男だぁー逮捕する」



「銀ちゃん!!私は物じゃないネぇ!!」



「土方さん、そう言うあんたも危ないんじゃないですかィ?どさくさに紛れてチャイナの胸触ったくせに」



「何ィィイ!!!!」



「触ってねェよ;;!!誰がこんなガキの触るかッ!!!」



もしこの場に新八がいたとしても、きっとツッコミを入れる暇さえないだろう


いや、呆れてツッコミを入れるのも面倒かもしれない



「誰がガキネッ!!お前は脳みそまでマヨだらけアルッ!!!」



「神楽!!もうマヨラには近づくなっ!!!何されるかわかんねーゾ!!ほら今も神楽ちゃんの体目当てだからッ!!!」



「死ね土方コノヤロー!!!」



沖田は銀時の木刀を抜き取ると土方目掛けて力一杯振りかざした



「うおッ;;!!危なねぇな総吾!!!!だからそんな気ねぇよ!!!」



土方はスレスレで木刀をよけるが、バランスを崩し倒れかけた



「っ!!」



「ッて!!マヨラ何すんだ…」



―――バタン…



何かの倒れる音に沖田と神楽は手を止めた


「銀ちゃんっ!!」



砂埃が少しずつ消えていき、目の前が鮮明に見え始めた



…のはいいが、そこには絶句する様な光景が入ってきた



そう、倒れた土方はそのまま銀時にぶつかり、2人同時に倒れたのはいいが
倒れた勢いで土方は銀時の上にまたがりキスを交わしていた



「ぎ………銀…ちゃん…」


「うわっ…ベタすぎでィ…」



固まる神楽の横で沖田は2人を冷たい目で見下ろした



「―――!!!テメェッ!!何しとんじゃあ;;;!!何!?お前そっち系だったの;;!?俺無理だからねッ!!てか早くどけろよ!!!


「ヴゴェ…ボェェ…」


「オィイイイ;!!人の唇を奪って何吐こうとしてんだ;;!汚ねぇっだろ;;!!!辞めろッ!!!って…何気でつしんのォ!?神楽ちゃん助け…」



「銀…ちゃん…のバカァァアアアア!!!!!」



「ゴキャッ!!!い、痛…;;神楽ちゅあん;;!?ちょ!!誤解だからねェッ!!銀さんそっち系じゃないから!!!あれ!!神楽ちゃんどこいくの;;!?ちょっと待ってよ;;;!!!!神楽ちゅあああああん;;!!!」



「旦那ァ…俺…俺…。スイマセン…、こんな所見るつもりはなかったんでィ」



走り去った神楽を一瞬目で追いかけた沖田は、土方がのしかかり動けない銀時を再び見下す様に視線を向けた



「ちょ……!!何誤解してんだよッ!!元はと言えばテメェがいけねぇんだろがァッ!!神楽誤解したじゃん;;!!どうしてくれんだよ;;;;!!!!!」



銀時は必死に土方をどかそうとしている、
だが、沖田はその言葉を待っていたかの様にニヤリと笑った



「旦那と土方さんがそう言う関係なら仕方ねぇや…チャイナは責任もって俺が慰めてやりまさァ」


「え…、何言ってんの総一郎君んん;;!!テメェ神楽ちゃんに手ェ出したら許さないからねェェ;;!!!」



沖田は銀時の木刀を静かにそっと地面に置くと、どSの笑みを浮かべた



「チャイナ、旦那の事これからどんな目で見るんでしょうねィ…きっとトラウマに……あ、安心して下せェ、チャイナには俺が手取り足取り説明しときまさァ」



「何その不気味な笑顔ィィ;!!ってかテメェ技とだろッ!!!神楽に何するつもりだコラァ!!ちょ…ちょい待て!!いや待って下さいィイ;;;!!!ブフゥッ!!!」



沖田は足で砂を銀時にかけると、神楽が走り去った方に歩き始めた



「旦那ァ、土方さんよろしく」


後ろを振り返らずに手上げヒラヒラと振った


後ろでは銀時が何かを叫んでいる




「これで邪魔者は2人減ったぜィ…。」



空を眺めると様々な形の船が飛んでいた




(さぁて、チャイナは何処に行ったのかねィ…捜して慰めてやらねぇとなァ)



チャイナは俺が挑発したらすぐに乗ってくる


俺とチャイナは喧嘩になる


そして日差しに弱いチャイナを気づかって旦那が止めに入る


んで土方コノヤローも参戦して…






(頭脳の勝利って奴でさァ…キスまでするとは思わなかったけどねィ……ま、いっか。)







END

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