gift
□sweet chocolate
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チョコレートは甘いから嫌い。
でも、この恋はなんでだろう?
甘いのに、嫌いじゃなかったりする。
*sweet chocolate*
女って甘いもん好きだよな。
現に俺の彼女も今、俺の目の前で白玉あんみつなんか食ってやがる。
俺は男だからか?
甘いもんは大嫌いで、現に俺は今、目の前にある白玉あんみつを睨みつけている。
「あれ?サスケ君、食べないの?」
俺が甘いのが嫌いだと知っていての嫌がらせか。
「サクラ、俺は甘いもんが嫌いだと知ってるよな?」
睨みをきかせて聞いてみる。
「知ってるよ?・・・だってサスケ君に克服してほしかったんだもん。」
急に涙目になったりするから俺はたじろいだ。
「サ、サクラ。わかった。食うから。ここで泣くな。」
家だったらまだしもここは甘味処だ。
ここで泣かれたら、まるで別れ話をしているカップルに見られるかもわからない。
サクラは先ほどの涙目はどこへやら、とびっきりの笑顔で俺にアーンをしてきた。
「サスケ君。アーン」
俺は顔を真っ赤にしながら食べた。
内心、かなりキツかったのだがサクラの為。
「う、うまい・・・」
そういってそっこう緑茶を飲んだ。
「サスケ君、ありがとう」
サクラに笑顔でそう言われて俺は緑茶を吹き出しそうになった。
帰り道。
「あのね、私がさっきなんでサスケ君に白玉あんみつ食べて欲しかったっていうとね。」
「克服してほしかったんだろ?」
「そうなんだけどね。なんで克服してほしかったっていうと・・・」
サクラがそこまで言って俺を見る。
顔が赤くなってるのがわかって俺もつられて赤くなった。
「サスケ君にね。"甘い"を大丈夫になってほしかったの。」
・・・どう言うことだ?
「サクラ、それはどういう・・・」
「だからね、甘い恋をしても耐えられるようになってほしかったの!!」
サクラがそう言って走り出した。
しかし、サクラは俺の腕の中。
「甘いもんは嫌いだが、お前との恋ならどんだけ甘くてもOKだぜ?」
耳元でそう言ってみるとサクラはみるみる先ほどよりも赤くなった。
「ほ、本当に?チョコレートくらい甘くても?」
バカだなコイツ。
さっき言っただろ?
「サクラとだったら、スイートチョコレートぐらい甘くても大歓迎だ。」
end
*オマケ*
「ね〜ネジ、さっきなんで甘味処はいってくれなかったの?」
「そ、それはだなテンテン・・・」
「サクラぢゃ〜ん」
「泣くなナルト。あの二人は今に始まった事じゃない。」
「だってだってばよ!!あのサスケがサクラちゃんにアーンって!!!」
「サスケはサクラに甘いからな。あきらめろナルト。」
「シノ〜」
「あ〜、そういう事ね」
「すまん、テンテン」
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