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□放課後ティータイム
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"放課後"


それは甘い甘い魔法の時間・・・




*放課後ティータイム*





「サスケ君っ!」


そう言いながら彼の机の前に向かう。


「ねぇねぇ、あのね・・・」

夕日が教室をオレンジ色に染める。
紅茶のようなその色に見とれながら。
私達の時間は始まる。


私とサスケ君は同じ学級委員。
三年続けて学級委員。
まぁ、付き合ってるだからなんだけど。
皆が帰った後も私達は仕事がある。
だから放課後は誰も居ない教室で二人きりになれるのだ。

本当はもう仕事なんてないんだけれど。
二人で居たいから、毎日仕事がある振りをして教室に残る。



「あのね、今日はいのが・・・」


他愛ない会話。
これが今の私の一番の贅沢だったりする。
サスケ君はモテモテだから、私が話しかけてもファンの声にかき消されちゃう事がほとんど。
だから、この時間が終わらなければいいのにって思う。



「なぁ、サクラ。」


「ん?」


チュッ


「!!?」


「いつも寂しい思いさせてるから。」


わかってたんだ。
ファンの子達に囲まれて私がサスケ君に話しかけられない事。


「大丈夫。こうやって今、話せてるだけで幸せだもん。」


「そう・・・か?」


「うん!」


「そうか。だが、俺が寂しい。」


サスケ君が急に真顔になるから私はびっくりして、お茶を飲もうと思って持ってたペットボトルを落としそうになった。


「へ?」


「だから・・・お前は大丈夫だとしても、俺は大丈夫じゃない。なんか最近、サイとか言う奴と仲良くしてるし・・・」


語尾は全然聞こえなかったけどもしかしてサスケ君、嫉妬してる?


「だから!!皆の前で言うから。俺達付き合ってるって。そしたら毎日いつでも一緒だろ?」


サスケ君が私の頭に手を乗せて髪をくしゃくしゃしながらそう言った。


「うん・・・でも、この時間はこれからも継続しよ?私、好きなの。夕日に照らされてる、その・・・」

なんて事を言おうとしてるの私!!!


「俺が好きだって?」


「!!!・・・なんで、わかったの?」


私がそう言うとサスケ君はフッと笑って、


「俺も夕日に照らされてるサクラが好きだから」

私に甘い甘い、口付けをした。




end






*おまけ*


「ねぇ、シカマル。今の見た聞いた?」


「あぁ。甘過ぎてちょっと引くぜ」


「格好良かったわよねサスケ君!」


「はぁ!?」


「あんな事、シカマルじゃ絶対ムリね。」


「俺をなめんなよ?俺だってやるときはビシッと・・・」



「最終的に皆、ラブラブなんだ。なぜなら皆、なんだかんだ言ってお互いを好きだからだ。」


「(シノ・・・あたい達がついてるよ)」


「蟲さん・・・」


「シノ・・・お前いつのまに」


「もう!びっくりさせないでよね!」


「すまない・・・」



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