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□X'mas party!-木ノ葉ver.-
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「さぁ皆!準備はととのったかい?」
*X'mas party!-木ノ葉ver.-*
今日は待ちに待ったクリスマス。
カップルにとっては2人っきりで過ごしたいクリスマス。
しかし、この里の長はそれを許さなかった。
「俺らはパスする。な?サクラ」
「う、うん・・・」
「駄目だ!!サスケ、よ〜く聞くんだ。これはただねパーティーじゃない。任務だ。任務。わかるか?」
「・・・参加する」
「パス」
「何言ってんの、シカマル!クリスマスにパーティーするのは当たり前でしょ?考えてみなさいよ。あんたお父さんズに捕まらなくてすむのよ?」
「そうだぞ、シカマル。」
「参加します。」
「参加、するか?」
「え、えーっと・・・」
「参加・・・する?」
「う、うーんと・・・」
「ヒナタ、キバ参加するのかい?しないのかい?」
「します。」
「パーティーか・・・どうする?テンテン。」
「う〜ん・・・私はどっちでもいいわよ」
「ネジ、参加はきまった事だからな。」
「はぁ・・・」
そんな訳で、木ノ葉ルーキーカップル達は"2人っきりでクリスマス"を諦めた。
「で、何で俺らが食材の買い出しなんだ?」
「綱手様が"サスケなら安くて良いものを買ってこれるだろう"って言ってたからじゃないかしら?」
「そうか。でも、2人っきりになれたからいいか。」
「サスケ君・・・」
二人の距離が近づいた時、
「サスケ?」
サスケには聞き覚えのある声が聞こえた。
「に、兄さん?」
「サスケ、隣の子は?」
イタチがサクラを横目で見ながらサスケに聞く。
「えーと・・・その」
「あの、サクラって言います。その・・・」
サクラはサスケの雰囲気で彼女とは言えず、二人とも黙り込んでしまった。
すると、
「そうなんだな、サスケ・・・お前・・・兄さんは帰るからな。幸せになるんだぞ。」
何かを察したのか、イタチは涙目になり(もしくは泣き)ながら一瞬で消えてしまった。
「兄さん・・・」
(知らなかったわ。サスケ君がブラコンだったなんて。)
「ね、サスケ君。早く買い出し終えないと綱手様に怒られちゃうわ。」
サクラがさっきの出来事などなかったかのようにサスケに聞く。
「あ、あぁそうだな。じゃあ早く行くぞ」
「うん。」
二人はイタチの事をとりあえず忘れて、手を繋いですぐ近くのスーパーへ向かった。
「なんで俺たちが飾り付けなんてやんなきゃいけねぇんだよ。めんどくせぇ」
「いいじゃない!飾り付け。家以外のツリーの飾り付けなんてめったにできないんだから。」
いのはシカマルとは対照的にノリノリでツリーの飾り付けをしている。
「まったく。めんどくせぇけどしょうがねぇか。」
いののテンションに負けて渋々シカマルもツリーの飾り付けを始めた。
「ふふ。やっぱりシカマルはやることはちゃんとやるのね。」
「当たり前だろ。彼女だけにやらせるわけにはいかねぇからな」
「シカマル!好きっ!!」
ツリーの前でシカマルに抱きつくいの。
「ばっ!あぶねぇだろ!!」
「大丈夫よ!落ちたって床まで近いんだし。」
床を見ながらいのがいう。二人がいるのはミニハシゴの上なのだ。
「そうだな。つーか、早く飾り付け終わらさねーとな。」
「そうね!」
「キ、キバ君。これ、洗って置いてもらえる?」
「お、おう。ていうかヒナタ料理うまいな。」
キバは驚いていた。
普段オドオドしているヒナタが包丁を握った瞬間、テキパキと魚をさばき、キバやネジ達に指令を出していたからである。
(すげぇな・・・本当に)
「おい、ヒナタ様の料理中に近づくんじゃないぞ。」
キバがシンクで洗い物をしているとキバの隣のオーブンで七面鳥を焼いているネジが言った。
厨房は二人では足りないから、綱手がヒナタとキバ、ネジとテンテンに任せたのだ。
「はいはい。最低でもあんたの前では近づかねーから安心しろ。」
キバがそういってネジにニヤリと笑うと
「貴様!!」
「いてっ!!!」
ネジの鉄拳がとんできた。
「つ、綱手様・・・任せっきりで大丈夫なんでしょうか?」
シズネが厨房とツリーを交互に見ながら言う。
「大丈夫だろう。さて、そろそろ準備も終わる頃だし、始めようとするか。」
綱手が机を叩いて立ち上がった。