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□secret code
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ガチャ


「あ、サスケ君!おかえりなさ・・・」


「・・・サクラ、これは、なんだ?」


サスケ君がそう言って私に見せたのは、


「サイ・・・」


「やっぱり浮気してたんだな!!」


・・・違うの、サスケ君。浮気じゃないわ。


だって私は・・・


*secret code*





結婚してから、もうじき一年がたつ。

私達は恋愛結婚で、周りからも祝福されとても幸せ。
それは今現在だってそう。

疲れて仕事から帰ってくるサスケ君に
「お風呂?」「ご飯?」
と聞いてる時、私の心の中には幸せが溢れているの。



でもね、

私には事情があるの。

あなたには言えない、事情が。

だから、ごめんなさいね。


私は夜、蝶になる。























「サクラです。今日はゆっくりしていってください。」


「うん。今日は久々に休みがとれたんだ。だからアフター宜しくね。」


「わかりました。本当にいつもありがとうございます。サイ」



私の両親は、



私が高校三年生の時。


私が学校いってる間に。


中学三年生の弟を置いて。



五億の借金を残して。



居なくなった。



区役所の人は、私がもう18だから暮らしていけるだろう、と勝手に決めつけ私達姉弟を見離した。


両親は会社の社長だったから、こんなに膨大な借金になったんだろう。



だから、私は高校をやめて働く事に決めた。
弟だけは、高校にいかせてあげたかったから。

弟も高校卒業後、ホストクラブで働いてる。


あれからもう四年が経つけど借金は未だに完済できていない。
利子も合わせてまだ三億と七千万。
それでも一億三千万は返した。

でも利子は年が経つ事に上がっていって。
今まで通りに働いて返すのはキツくなってきた。かといって風俗は・・・

そんな時に出会ったのがサイ。

サイはあまり飲まないのにボトル―しかも一番高い―をいれてくれる。
最初は"さん"付けしてたんだけど、本人が拒否したから呼び捨てに変えた。年が近い事もあって。(サイは私の一個上なのだ)
そして、アフターも頼んでくれる。
一億三千万も返せたのは本当、サイのお陰。













「サクラ、」


「ん?」


「今日はスイートルームをとったんだ。」


「本当?嬉しいっ!!」

キャバ嬢らしく言ってみるけど、サイにはおそらくバレてる。

「・・・嫌?」


私がこの後の事を嫌がっていることを。

「ううん!そんな事ない!サイが居るから私、借金返せてるんだもん。」


これは本当の気持ち。
でもやっぱり・・・


「そうだよね。だけど後ろめたい?」


サスケ君に申し訳ない気持ちで溢れてしまう。


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