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□X'mas party!-暁ver.-
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「今回は大丈夫なのか?」
「・・・大丈夫じゃないと思うわ、多分」
「「はぁ・・・」」
二人は溜め息をついた。
*X'mas party!-暁ver.-*
ツーマンセル行動、仲間意識なしのこの小隊。
しかし実際はそうではなかった。
季節のイベントは全てやるし、誕生日も祝う。
意外とお茶目な小隊なのである。
だがそれを知るものは誰一人としていない・・・
「おい、デイダラッ!!てめぇツリーになんてもん飾ってやがる!!!」
「"なんてもん"じゃない!これは芸術だ!!それに旦那だってツリーに人形飾ってるじゃないか!うん」
「先輩っ!!人形は普通飾るっすよ!!」
「てめぇは黙ってろトビ!!!コイツの人形は可愛くねぇんだよ!こんなの芸術をじゃないぞ!!!」
「爆発を芸術とかほざいてるてめぇに言われたくねぇ!!!」
「ちょ、ちょっと!!!せっかくのパーティーなのに喧嘩しないで下さいよ!!」
「五月蠅いわね、まったく」
「漢字でいうところ、小南らしいな」
「そうかしら?」
二人は何をするでもなく、ツリーの前で喧嘩する芸術バカとそれを止めつつ楽しんでる仮面野郎を見て笑っていた。
そして厨房に目を向ける。
「サスケ・・・」
「おや、イタチさんまた弟さんの事ですか?」
「サスケ・・・兄さんは悲しいぞ・・・」
「イタチさん、ちゃんと手先を見て下さい。指切れてますよ。」
「・・・え?あ、あぁ。すまない、手当てしてくるからちょっとこれ切ておいてもらえるか?」
「わかりました・・・あぁ、絆創膏は小南さんが持ってるはずですよ」
「そうか。じゃあ宜しく」
イタチが小南の方に行ったのをみて鬼鮫は包丁を握る・・・が。
「これは、共食いになると思うんですが・・・」
まな板にねているのは・・・鮫。
「でもこれやらないとイタチさんに怒られるんでしょうね・・・」
鬼鮫が心を決めて共食いしようと包丁を握る。
「でも、やはり共食いは・・・」
包丁をおく。
「でもイタチさんに・・・」
また包丁を握る。
それを見ていたゼツは、
「この食材選んだの誰?当てつけにしか思えないんだけど〜。
確カ食材ノ買イダシハ飛段ト角都ダッタヨウナ・・・」
こっそりと鬼鮫を哀れむのだった。
「おい、角都〜鬼鮫怒んねぇかな?」
「大丈夫だろ。だってさばくのはイタチがやるはずだし。」
「あ、そっか!じゃあ大丈夫か。」
「そういえば飛段、今日はジャシン教いいのか?」
「あぁ。今日はキリスト教の日だからな。儀式をやっちまったらジャシン教がすたる。」
「そっか。あ、早くもどらないと。むこうにはまだ鮫しかないだろ。リーダーに怒られる。」
自分達のせいで鬼鮫が困っであろう事を気にしない二人であった。
「じゃあ、準備もととのったことだし、リーダー。始めましょう。」
「そうだな。では皆集合!!」