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□暁流 お正月の過ごし方
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「さてと。そろそろ始めようか、小南。」
「そうね。」
六日前のパーティーの事を(頑張って)忘れた二人が立ち上がった。
*暁流お正月の過ごし方*
クリスマスが終わり、大晦日が終わり。
今日はお正月。
暁では年越しパーティーを試みたのだが、皆年越しはアイドルだの、お笑いだの、アーティストだの、サスケだの、と意見が分かれすぎたので、各個人で好きに過ごす事にした。
そしてお正月、朝四時にアジトに集合。
皆、最初は口々に異議をとなえていたが、リーダー命令だと言った瞬間異議をとなえる者はいなくなった。
「ふぁ〜。四時とかありえないよな。うん」
「は?初日の出みるんなら三時集合でもいいくらいだぜ?お前が子供だから眠いんじゃねぇの?」
「旦那にだけは言われたくねぇ!!そういう旦那だってさっき欠伸してただろ!オイラが子供なら旦那は赤ん坊だ。うん。」
「てめぇ、ふざけんなよ」
芸術バカどもが喧嘩を始めると、
「ちょ、ちょっと二人とも新年早々ケンカしないでくださいよ!」
新年早々ケンカをとめる仮面であった。
「イタチさん、昨日は弟さんと?」
鬼鮫が遠慮がちに聞く。クリスマスにあったあの出来事であれからしばらくイタチが落ち込んでいたからだ。
「あ、あぁ。サスケの彼女と一緒にね・・・」
「そうですか・・・」
泣きはらしたであろう目は写輪眼ではなく、赤くなっていた。
そこからなにやら察した鬼鮫は、
「弟さん、幸せになるといいですね・・・」
そう、小さな声で呟いた。
「なぁ、角都〜」
「なんだ?」
「昨日は何して過ごしたんだ?」
飛段が聞く。
二人は昨日、別々に年を越したのだ。
「昨日は換金所がすいてたから、前々から狙ってた賞金首をもってった」
角都が、昨日の事を思い出したのか嬉しそうに言う。
「あとで、皆にお年玉をあげようと思ってな」
角都は最年長の役割だと思っているらしい。
お年玉袋が人数分あるか確認しながら飛段とアジトに向かった。
「・・・俺にもくれたりすんのかな?」
飛段の言葉は風にのまれて角都には届かなかった。
「あけましておめでとう。皆、集まったわね。じゃあ、初日の出を見に出発するわよ。」
「あけましておめでとうございます。」
「わかりました。」
メンバー全員の返事を聞いた小南とリーダーは先頭をきって初日の出を見に出発した。
「ついたわよ。」
小南とリーダーが立ち止まり、指を指す。
皆の視線の先には・・・
「これが初日の出か。初めてみるな。うん」
「やっぱ太陽は初日の出に限るぜ」
「旦那、今年は仲良くしような」
「多分、無理だが、わかった」
「ふぅ。これでやっと仲直りっすね。」
「「てめぇとは仲良くしねぇ!!!」」
「イタチさん。いい眺めですね」
「そうだな。初日の出なんて何年ぶりだろう。今年はなにかいいことがある気がする。」
「そうだといいですね・・・」
「おぉ!すっげーな。これが初日の出か。」
「記念すべき90回目の初日の出だ。」
「え?」
「初めて見たのは、懐かしい。まだ一歳だった頃だな」
それはそれは美しい初日の出が。
「皆、目に焼き付けておくんだぞ。じゃあ帰るか。」
「そうね。帰ってお雑煮でも食べましょう。」
「おしるこはないのか?」
「それはデザートでね。」
「リーダー!恒例のビンゴ大会は?」
「もちろんある。今年の一等はなんと最新型プラズマテレビだ。」
「リーダー、お年玉をあげるタイミングは?」
「おしるこを食べてる最中がのぞましい。」
「リーダー!」
「ん?」
「あけましておめでとうございます!!!」
*****
帰ってからは皆様の想像の中で。
改めましてあけましておめでとうございます。
暁メンバーは書いててとっても楽しいです。
今年も宜しくお願いします。