gift
□deer worry
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最近、俺は機嫌が悪い。
なぜなら・・・
*deer worry*
「チョウジ〜!」
「おっ、いの!どうしたの?」
「お菓子、持ってきたわよ!」
いのが、俺の彼女だというのにチョウジとイチャイチャしてるからだ。
確かに、俺ら第10班は皆、親どうしが仲良くてガキの頃からずっと一緒にいたが。
だからって彼氏の俺が目の前にいんのに、チョウジとイチャイチャすんのは、気にくわない。
これは"嫉妬"だ。自分でもわかる。
彼氏になるまでは気づかなかった、独占欲。
めんどくせぇ事が嫌いな俺には無縁だと思っていたが。
ように、俺にも有ったわけだ。
いのを独占したいと思う心が。
「おい、いの。」
「なぁに?シカマル。」
「なんで最近、俺を差し置いてチョウジとイチャイチャしてんだ?」
「はぁ?あんた、何言って・・・ん・・・」
俺は、いのを壁に押し付けて、無理やりキスをした。
いのは、驚いて。
「何すんのよ!!」
と、言ったが。
「もしかして・・・」
すぐに、気づいたようだ。
まぁ、その為にキスしたんだが。
「うふふ。でも、あの天才シカマルがチョウジなんかに嫉妬するなんてね。笑い物だわ。」
さっきの可愛い顔は何処へやら。
いのは、腹を抱えて笑い出した。
俺は、恥ずかしくなってそっぽむいた。
するといのが、
「でも、嬉しい。」
そう言ってキスしてきた。
俺は顔を赤らめながら。
「めんどくせぇけど、お前は誰にも渡さねぇから。」
彼女は、顔を綻ばせながら。
「当たり前よ♪」
約束を交わして。
俺達は、深い口付けをした。
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