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□ホスト☆ロワイアル
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「なんで、こんな事に・・・」
*ホスト☆ロワイヤル*
「ねぇ、いいじゃん♪行こうよ!!」
「でも・・・」
「サスケ君は、シカマルが上手くやってくれるからさ!」
「じゃあ、行こうかな・・・」
サクラはいのに引っ張られ、夜の六本木を歩いていた。
「ここよ。"ホストクラブ水瓶座"」
「へぇ・・・」
階段を上がり、二階の店内に入った。
すると、
「「「「「いらっしゃいませ。お姫様。」」」」」
何人もの格好いいホストが並んでいた。
「凄い・・・」
サクラは、楽しむと言うよりも関心していた。
「サクラ、誰指名する?」
「えっと・・・」
No.1からNo.10までの人の写真が壁に飾ってあったが、誰もサスケにかなう人はおらず、サクラは指名する人を決めるのにかなり悩んだが、
「私、この人にする。」
サクラが選んだのは・・・
「どうも。No.1ホストの水月です♪」
No.1ホストの鬼灯水月。
なぜ、サクラが選んだのかと言うと、
(あの写真の中で一番格好良かったから。)
彼女も単純な一乙女なのである。
いのは、
「いつも、ありがとう。」
いつも最下位のチョウジ。
いのとチョウジ、シカマルは幼なじみだから、チョウジの為に一日おきに来てるという。シカマルも幼なじみのために、と許しているのだ。
サクラは水月と、いのはチョウジと、それぞれ話をして、二人は帰った。
また来ようね、なんて言いながら。
一方、サスケはシカマルに誘われて飲んでいた。
シカマルは、途中までは順調にサスケにバレないように話していたが、酒が入ったことにより、つい口が滑った。
「聞いてくれよ、サスケ。いのったら、最近、夜な夜なホストクラブに行くんだよ。まぁ、チョウジが働いてるから仕方ないんだけどさ。だけど、友達連れて行くことぁねぇよな。ほら、今日だってサクラを・・・」
そこまで言って、酔いが醒めたシカマルは、すぐに、口をつぐんだ。
「ホストクラブ・・・?サクラがホストクラブに・・・?」
サスケは、財布から飲み代を出し、
「帰る。」
と言って、家に帰った。
残されたシカマルは、帰ったら彼女が般若になることを覚悟した。
「ただいま・・・」
サスケは、全身に怒りのオーラを身にまとい、家に入った。
「おかえりっ!・・・て、サスケ君・・・?」
サスケのオーラに気づいたサクラは、逃げようとしたがサスケに睨まれ、動けなかった。
「ホストクラブに行ったのか?」
「えっ・・・」
何故、バレたのか。サクラにはわからなかった。
「正直に言え・・・ホストクラブに行ったのか?」
口調が強くて、今のサスケはかなり怖かった。
怖いのがニガテなサクラは勿論・・・
「行ったわよ。いのに誘われて・・・ぐすっ、たまにはいいじゃない。」
泣き出してしまった。
しかし、今日のサスケはいつもと違う。
サクラが泣こうとお構いなしに、さっきよりも強い口調でサクラに迫った。
「よくない・・・あんな所。サクラが俺以外の男と二人になるなんて、許せない。」
嫉妬しているらしい。
まぁ、だからサクラはサスケにバレたくなかったのだが。
だが、今日のサクラもまた違った。いつもはこんな事言われたら大泣きするのに、涙を拭いてサスケに詰め寄った。
「じゃあ、何?サスケ君は私を縛りたいわけ?冗談じゃないわ。私だって女よ。たまにはそういう所にだって行くわ。サスケ君だって、一概に私を責めれるの?こないだ、先輩に誘われてキャバクラ言ったくせに。もう、知らない。私、明日も行くから。ホストクラブに。」
長〜いサクラの反撃に、さすがのサスケも折れた。
「わかった・・・なら・・・」
サクラがホストクラブに行くのにサスケが許した条件とは・・・
「俺とホスト。どっちがいいか、決めろよ。俺が良ければ、もうホストクラブへは行かない。ホストが良ければ・・・
ホストクラブ通いを許す。」
誰もホストクラブに通いたいなど言ってないのに、サクラの冗談を信じたサスケはこんな事を考えたのだ。
サクラは、正直うんざりしながらしょうがなく、いのとシカマルを連れてまた、『ホスト水瓶座』に行った。
「ありゃ、今日は彼氏連れかい。」
水瓶座に入るとすぐに水月が出てきた。
「はい・・・まぁ。」
「お前か。サクラが昨日指名した奴は。」
サスケは嫉妬というバケモノを後ろに従え、水月に聞いた。
「はい。俺です。」
「じゃあ、勝負しろ。お前と俺。どっちがサクラの心を掴むか。」
「面白そうだね・・・うん。いいよ。やろうか。」
こうして、始まってしまった。
サスケvs水月の、
ホスト☆ロワイヤルが。