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□a bad boy&girl
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「授業めんどくさ。」
「もう、サスケ君たら不良なんだから。」
「そういうお前だって一緒に授業さぼってんじゃねぇか。」
「・・だって・・・」
*a bad boy&girl*
学校は行く。
愛しの彼女がいるから。
でも授業はでない。
出なくたってテストはいつも満点だし。
受けるだけ時間の無駄だ。
それに授業の間はあまり人の出入りがない。
彼女と二人で過ごすのには最適な時間だ。
まぁ、それには彼女にも授業をサボらせるというリスクがつきまとうが。
俺の彼女はいわば"優等生"だ。
彼女の辞書には"サボる"という言葉はおそらくない。
だから最初は一緒にサボろうと言ったら頬をひっぱたかれた。
不良はごめん、だったか。
そんなような事を言われて。
帰りに俺が空き缶を蹴ったのはいうまでもない。
でも何回も誘うとついには彼女も折れて。
一回くらいなら、とか言って。
ついに彼女も不良デビューと言うわけだ。
ま、授業サボるぐらいで普通不良なんて言われねぇけど。
「ねぇ、サスケ君?」
「何だ?」
「サスケ君は毎回授業出ないの?」
やはり彼女の辞書に"サボる"と言う言葉なないらしい。
「あぁ」
なんてマヌケな返事をしてみれば、
「知らなかったわ。サスケ君が不良だったなんて。私、不良嫌いなのよね。」
グサッとくる事を言い放ち、
「じゃあ、別れるか?」
なんて意地悪な質問をしてみれば、
「そんなっ 私は・・・サスケ君が好きだから・・・だから、サスケ君にはちゃんと授業に出てほしいなって・・・」
可愛い事をいう。
やっぱり彼女は可愛い。と、言うよりは面白い?
見ていて飽きないっつーか。
「あっチャイムだ。サスケ君、私次の授業は出るから。サスケ君は?」
「出ない。」
「なんで?」
俺が授業に出ない理由は思えばこれが一番なのかもしれない。
「だってサクラとクラスちげぇし。」
サクラとクラスが違うこと。
高校に入ってから一年・二年と同じクラスで。
まぁ三年もこのままだろうな、なんて思ってたら大間違い。
一、二年の時の銀髪の担任が俺達のクラスを離しやがって。
だから、一、二年の頃はちゃんと授業に出てた。ま、授業中はサクラを見てるだけだったが。
それでも気の合う奴らのやりとりを見てるのも意外と楽しみだったりしたんだが・・・
はっきり言って今のクラスは散々だ。
一、二年の時の仲間は誰も居なくて。
誰も俺とつるもうとはしなかった。
強がっているけど本当は俺・・・