gift
□love so sweet
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恋は甘い。
それを知ったのはあなたのせい。
*love so sweet*
ずっと夢見てた。
あなたの隣を、笑顔で歩く事を。
それが叶っちゃった私って、かなりの幸せモノなのかもしれない・・・
「サクラ・・・おはよう。」
もう日課と言える朝のお出迎え。
サスケ君の家は私の家と反対方向にあるのに、毎朝迎えに来てくれて毎晩送ってくれる。
でも日課になったとはいえ、こうして朝一に(家族を除いてだけどね)サスケ君の顔を見るのはまだ慣れてない・・・
「サスケ君っ!おはよっ」
慣れてないから故なのか、また声がうらがえった・・・
これも日課となりつつある。
あぁ・・・恥ずかしい。
「フフッ」
「もう、笑わないでよぉ・・・」
サスケ君は私がドジするたびにこうやって笑う。そのたびに私は恥ずかしいばっかりで。
でもそれは惚れた弱みってゆうか・・・
サスケ君だったら許せる・・・みたいなね?
恋する乙女なら(投げやりごめんなさい)絶対にわかると思う。
「じゃあ、行くか?」
そう言ってサスケ君は私に手を差し伸べた。
「うん♪」
私はサスケ君の手をとって。
ギュッと握る。
寒いし、なにより嬉しいから。
「サスケ君、手暖かいね。いいなぁ、私なんて冷え性だから冷たいでしょ?」
「確かに冷たい・・・でもまぁ、いつもと変わらないだろ。俺は兄貴がこれもってけって言ったから・・・」
サスケ君がズボンのポッケから出したのはホッカイロ。
「暖かそう!貸して?」
「・・・断る。」
「意地悪・・・」
サスケ君はホント時々意地悪なことを言う。
そこがまたいいんだけどね。
「貸すより、こっちの方が早いだろ。」
そう言ってサスケ君は繋いだ手を自分のポッケにつっこんだ。
私は恥ずかしっくて顔が真っ赤。
確かにこうすれば二人とも暖かいけどさぁ。
恥ずかしくてしょうがない。
だって他の人見てるし・・・
サスケ君はそう言うところ抜けてる。
人前で腕を組むなとか言いながら・・・
繋いだ手を自分のポッケにつっこむって・・・
憧れだったんだけど、やっぱ自分がやるとなると恥ずかしい。
サスケ君はどう思ってるんだろう?
帰りに聞いてみよ・・・
学校までうちから30分。まだ学校は見えない。
同じ学校の生徒も。
それをいいことだと思ったのか急にサスケ君が歩くのをやめた。
「サクラ。」
「何?学校遅刻するよ?」
「愛してる・・・」
「何言って・・・ん・・・ここ外だ・・・ん・・・」
サスケ君は繋いだ手を引っ張って、私に口付けをした。
「外ではダメっていったでしょ!」
私は顔から煙が出そうなくらい真っ赤になって。
「・・・忘れた。」
サスケ君もクールに言いながら顔はホットで。
私達の甘い甘い学校生活は、まだ始まったばかり。
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