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□第一夜 運命ノ歯車
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近所のコンビニに炭酸が無く、少し距離のあるスーパーまで買いに行った。
「何で今日に限ってコンビニに炭酸がないんだよッ」
片手にスーパー袋に入れた1リットルの炭酸飲料を二本入れ、自宅へ帰宅中。
そして、ベタなチンピラに絡まれた。
「おうおう、綺麗な姉ちゃん。一人で夜道を歩くのは危ないぜぇ?俺が家まで送ってってやるよー」
「結構。それにオレは女じゃねぇから。男じゃなくて女を狙いな」
「んなッ!!!?」
「何だ?男でガッカリしたか?」
「騙しやがったな!!!?」
「いや、勝手にアンタが女と勘違いして絡んで来たんだろ」
「ッ…このッッ!!」
チンピラの拳がユーリに向かって放たれる。が、スッと脇をくぐり抜けて回避。
「んの野郎…ッ!!」
「いい加減にしな」
神威に必死に持たされた木刀をチンピラに向けて構えている。そしてユーリの眼力に圧倒されたチンピラは叫びながら去っていく。
「…〜。役に立ったな コレ」