神の使徒とお昼寝
□月と白い花
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綺麗だ。
シャンデリアが照らす豪華な広間の中、静寂と暗闇に浮かぶ月を思い描いた。仕方なしに参加した社交の場。話しかけてくるご令嬢もそっちのけで見とれてしまった。パーティーの余興ということで真ん中で一人で踊る女の姿。気づけば男女問わず誰もが動きを止め、釘付けになっていた。人の視線など感じていないように踊り子は髪を揺らし、しなやかな肢体全てで美しさを表す。肌を露出しない一見地味な黒のドレスでも、彼女が身に纏うなら十分に華やかだった。彼女そのものが美しかった。
是非ともお近づきになりたい。
■月と白い花■
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