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□過去拍手
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「無意識じゃいられない」
※短文です。







「龍君!おはよ」




今も変わらない
呼び名。
この呼び方をしているのはこの学園に一人しかいない




「む、なんだ」
「ううん、読んでみただけー」



へへっなんて笑って俺の前に立っているこいつ。
生まれた病院から一緒の幼馴染。
何時だって一緒だった。



「というか何時までその呼び方なんだ?」
「ん、龍君?」
「それだ」
「ずっとだよ!」



笑顔でこたえてくる。
別に龍君と呼ばれるのが嫌なわけでなく、
今は放課後だから良いが
教室まで来て大声で呼ばれると恥ずかしい物がある。



「だって龍君って呼んでいいのは私だけでしょ!」
「・・・ああ、そうだな」
「私だけの特権って良いじゃん、」



特権。
その言葉に驚いた。



「龍君の特別みたいで、嬉しいから」
「はっ?////」
「何?変なこと言った?」



こいつの天然には驚く
それじゃ、まるで



(告白みたいじゃないか)



「龍君、」
「なんだ、」
「ううん、何でもない」



そう俺の名前を呼ぶ
あいつの顔は少し赤くて



(期待させるな)



お前がそんなんだと
俺までが







無意識じゃいられない
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