色々

□花弁
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「・・・朽木・・隊長」


「お前まだ
隊長のこと諦めてねぇの・・?」


ため息混じりにそう言ったのは
六番隊副隊長阿散井恋次。
恋次は院生時代からの友達



「そんなに簡単に諦められたら
苦労しませんよ・・・」

「・・・まぁ・・確かにな」

「私・・何やってんだろ」
「え・・?」

わかっているんです・・・
白哉様は主なのに・・・

余計な私情を持ち込んではいけない・・・


そんな事自分が一番わかっているのに

「私・・ダメですね・・・
そろそろ現実みなきゃ・・」



「・・・つったって
そう簡単にいかねぇんだろ?」



「・・だとしても・・・
自分に嘘をついてでも
こんな気持ちやめなきゃ・・」




「・・・そんなことしなくても
今のお前を好きな奴だっているんだぜ?」

「・・・?」


「な、なんだよ!」


「そんな方いるわけないです・・」

「わかんねーだろうが!!」

「そう・・・でも
その人には私なんかより
もっといい人がいるはずだから・・・


それじゃあそろそろ戻るね・・・

今度は是非
恋次の恋の話もきかせて下さい!!」



「・・・ぁぁ・・・また・・な」




少し離れてから
私はもう一度恋次を振り返った
「・・・恋次・・・っ?」


見間違い?
彼が泣いているように見えた

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