SMILE

□OP
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?「たるんどるっ!!!」



青く晴れ渡る空の下。

広がるテニスコート………

…に響き渡る大きな声。

はぁ、今日の犠牲者は誰だ……






立海大付属中学校 男子テニス部

そこが私の仕事場です。

え?…あぁ、私?

南夏輝、立海大付属中3年やってます。

んでもってもう1つ…



?「夏輝…お前からも何か言ってやってくれんか、マネージャーとして…」



はい、てことで私は立海男子テニス部のマネもやってます。



『…で、今日は誰?』



私は半分呆れたようにテニス部副部長の真田弦一郎に聞いた。

ちなみにさっき馬鹿でかい声でたるんどる!って叫んでたうざいやつ(ぇ

一見顧問にも見えなくはない←

だって本当のことだし!!

すると



?「夏輝〜;;;」

?「夏輝せんぱーい…;;;」



縋るように泣きついてくる赤髪、丸井ブン太とわかm…ごほん、つり目の切原赤也。

またこいつらか……(呆

どうせまた部活中にお菓子を食べてるのを弦一郎に見つかったんだろーな…

確かに泣きついてくる2人からは、ほのかに甘い香りがしている。



『馬鹿だなぁ、あれほど見つからないように食べろって言ったのに』



私のその言葉に弦一郎の眉がぴくりと動いた。



弦「ちょっと待て夏輝、それはお前も関わっているということか…?」

『え?気のせいじゃない?っていうかお菓子くらい食べてもいいじゃん』



そうだそうだー、と私に続けて言うブンちゃんと赤也。



『お前らは調子にのるな^^』



軽く笑顔を向けると2人はすぐに口を閉じました。

うん、えらいえらいw←



『はい、てことで部活さいかーい。ほら、とっとと行け』



まだ不満そうな弦一郎と怒られずに済んでホッとしているブンちゃん、赤也はそれぞれ練習を再開させる。



………………。



…どこからか視線を感じるのは気のせいだろうか。

気になって振り返ると、



『…んー?雅、どーした』



ぴょこぴょこ動くちょろ毛がトレードマークの仁王雅治と目が合いました。



雅「や、大変そうじゃなーと」



だったら見てないでなにか言ってほしかったなwwww



雅「プリッ」



やっぱなんかムカつくなこれ。

仕返しにピヨッて言ってやった。



?「こらこら仁王君;;」



そこに現れたのは雅のペアである柳生比呂士。

ぱっと見ると紳士だしそう呼ばれてるけど私はそうは思わない←

いや紳士は紳士なんだけども…ねぇ?わかる人にはわかるよきっと。



比「夏輝さん、毎日ご苦労様です(苦笑」

『あはは、もう慣れたし;;』



慣れたくなかったけどな。



?「お前も大変だな…」



あ、ハゲ(((((

彼こそがこのテニス部一の苦労人ジャッカル桑原。

そして唯一の常識人。

毎日毎日ブン太と赤也のパシリにされてる可哀相な子。



『ジャッカルほどじゃないよ』



…ごめんそんなに落ち込まないで。



『ほら、君達も早く練習に戻って』



落ち込んだジャッカルをひろが慰めつつ3人はコートに戻って行った。



『…疲れる………』

?「そうかい?俺は夏輝がいてすごい助かるな」

『ぅわぁっ!?…せ、精市…』



びっくりした………

この神出鬼没なのが我が立海男子テニス部部長幸村精市。

…………とてつもなく黒いよ。

うん、大魔王様だy 精「フフッ、折角の初登場だったから優しくでていってあげたのに、そういうこと言っていいのかい?(黒笑」

サーセンした☆

…ってか言ってませんけど。



精「うん、だって俺が夏輝の心読んでるから」



やめてください。切実に。



精「あ、そろそろ終わりにするから最後のドリンクとかの準備よろしくね」

『…うっす』



精市は練習に戻って行く。

うん、普通にあーしてればかっこいいんだよ。



精「ありがとう^^」

『……それほどでも』



うん、もう慣れた←

言っとくけど慣れたくて慣れたわけじゃないよ?

私にはプライバシーのかけらもないだけw



精「ドリンク、よろしくね(よくわかってるじゃないか^^)」

『……………気のせいだ気のせい。絶対気のせい…』



くそ、1つだけ毒盛ってやる。

……あはっw寒気がするからやめようっとwww

急いだ方がよさそうですねー。

でなきゃ私の命がもたない\(^0^)/



バタンっ



『…あれ、参謀…?』



部室のドアを開けるとそこには先客が1人。



?「あぁ、夏輝…ドリンク作りに来たのか」

『あったりーw』



このおかっぱ(?)糸目はデータマンの柳蓮二。

データでこの人に勝てるやつはいないだろうよ。

あ、ちなみに参謀っていうのはあだ名みたいなもん。



『蓮二は何してるの?皆練習してるよー?』

蓮「俺はデータの分析だ。精市に頼まれてな」

『ほぉー…』



さすがだな………

つかどーりでコートにいないと思った。

…って、あれ?ドリンクの粉がない…?

いつもドリンクの粉が置いてあるところに今日はなにも無かった。

私が探し回っていると



蓮「そこの引き出しの中にある確率97%」

『…へ?………あ、あった!!さっすが蓮二!ありがとーwww』

蓮「礼には及ばない」



とまあこんな具合なんです。

すごいよね、参謀は。

でもなんで引き出しに…?



蓮「昨日で粉が無くなったから赤也に買ってきてもらったんだ。しかし、あいつは粉の置き場所を知らないからな」

『なるほどなー。あとで赤也にもお礼言わなきゃ』



しばらく話をしながら私はドリンク作り蓮二はデータの分析を行う。

さらに10分くらいたった頃



『タオルもおっけー。よし、できたーw』

蓮「あぁ、俺もちょうど終わった」



蓮二はノートをパタンと閉じて鞄にしまうと出来上がったばかりのドリンクをすべて持った。



『…あれ?』

蓮「俺も手伝おう。夏輝はタオルを頼む」



…なんていい子なんだ泣

ごめん私はミスを犯していたよ。

蓮二も立派な常識人じゃん…!!

私は全員分のタオルを持って蓮二と部室を出た。



『蓮二ー』



私が呼ぶと蓮二は歩きながら振り向いた。



蓮「どうした?」

『いや、なんかごめんね;;』



ちなみにこれはレギュラーの分でレギュラーは8人。

だからドリンクも8本。

1人で持つと結構重いんだこれが…;;;

あ、ちなみにレギュラー以外は大魔王様の温かいお言葉により各自でドリンクとか仕事分担してやってます。

可哀相だよね………;;;

私やるって言ったのにあの子達も殺されたくはないだろうからな…

私だって明日の朝日どころかその日のお月様も見れないのは嫌だ。



蓮「別にたいしたことではない」

『ほんと、いい子だよ君は……』



コートではちょうど皆がベンチの周りに集まっていた。



精「あ、夏輝。柳もご苦労様」

蓮「あぁ、今日中に終わってよかった。」



そのまま蓮二は精市にドリンクを渡した。

私もタオルを渡す。



精「ありがとう夏輝、柳」



………精市が白い!!!?

精市が白いよお母さ 精「夏輝?^^」『すみません調子乗りました』



そして蓮二は皆にドリンクを配り、私はその後にタオルを配る。

赤也に渡すときドリンクの粉のお礼を言ったら、嬉しそうに「へへっw」って笑ってくれた。

あぁ、可愛い後輩をもてて私は幸せだ……←



精「皆今日はお疲れ様。で、今日はお知らせがあるんだw」

雅「(嬉しそうじゃのぅ…)」

ブ「(あぁ、ろくなことがなさそうだぜぇ…;;;;)」

精「2人とも、聞こえてるよ(黒笑」



あ、ブンちゃんと雅の顔が引き攣った。

でもほんと、こういう時ってさ………



精「実は来週の月曜日から1週間、合同合宿でもやろうかなって思ってるんだ^^」



…ほらきたこういうの。

うん、もうなにがあっても驚かないから。



赤「合同合宿っスか!!?」

ブ「どこが参加すんだよぃ?」



あ、それは気になる……



精「うん、とりあえずうちと青学、氷帝、四天宝寺かな」

弦「たまには他校との交流も必要 精「ってことだからよろしくね^^」……orz」



あーぁ、弦一郎いじけちゃったよ。

でもおっさんが 精「おっさんがそんなことしてもきもいだけだから(ニコッ」

…さすがにこれは可哀相だと思ってあげなきゃ可哀相だな;;;



精「そうそう夏輝」

『嫌な予感しかしないんですが』

精「この書類青学と氷帝と四天宝寺に届けといてw」



届けといてw

じゃねーよ!!!!!

めんどくさ 精「へぇ、口答えするんだ(黒笑」



『ごめんなさい喜んで行かせていただきまーす!!ゞ』

精「フフッ、よろしくね」



こえぇぇぇ………



雅「ククッ、どんまいじゃの、夏輝」

『よし、お前も一緒に来い』

雅「遠慮するナリ。まあ頑張りんしゃい笑」



むっかつくなほんと!!!!

人の不幸を笑いやがって!!

そのあとは精市の解散という声で部活が終わった。



…そんなこんなでこの立海大附属中……

明日も煩く元気よくいきましょう!



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