SMILE
□01朝は早起きしなきゃね…
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教室に着く頃にはブンちゃんの機嫌もすっかり直り…
ブ「じゃあなジャッカル、部活で会おうぜぃ」
『じゃねー』
ジ「あぁ」
早速先程のガムを可愛く膨らませながらジャッカルに手を振った。
私も同じように軽く手を振ってジャッカルと別れ、自分達の教室に向かった。
あ、ちなみに今日は朝練はないんだよー。
ガラリとドアを開ければ…
………………はぁ……もうこれにも慣れたな…
約2年とちょい、ずっと変わらない女子の熱い、少し嫉妬の篭った視線。
そして。
なぜか男子の熱い、思いっきり嫉妬の篭った視線。
いつも思うんだがお前らゲイか?(((((
女子はまだ分かるよ?
ブン太はなんだかんだいって可愛いって人気だし、お菓子をやればついて来るようなやつだから。
あとは私がテニス部のマネージャーだからってのも。
でも男子w
なに、そんなにマネージャーやりたいの?笑
…とまあ、そんな視線だらけの中私達は自分達の席を目指した。
雅「くくっ、朝からモテモテじゃのぅ?」
ブ「はっ、嬉しくねー」
先に来ていた雅がニヤニヤしながら話し掛けてきた。
それにブン太がつまらなそうに答える。
その間も視線は途切れることはない。
言っとくが雅、あんたにも視線はいってるからね。
ちなみに私とブンちゃんと雅は席がすごく近い。
えーと、簡単に説明するとー…
前
□□ □□ □□
□□ □□ □□
□□ □□ □□
□□ □□ □□
私ブ □□ □□
雅 □□ □
後
って感じかなー。
ちなみに普通に左側が窓で右側が廊下ね。
いい席だよね、うん。
……後ろからの地味な攻撃がなければ←
あのちょろ毛はたまに私の髪の毛を引っ張ったりしやがる。
しかもこの前なんか背中と制服の間からてんとう虫入れやがった。
どこで捕まえたんだよ。
おかげで授業中てんとう虫を潰さないのに精一杯で、先生に注意されたんだからな!!
あ、今更だけど私虫とかで騒がない方なんですよね。
…まあ例外はあるけどもそれはまたいつか。
『て、こんなことしてる間にもうすぐHR始まるよ!』
ブ「まじ!?やっべぇ!」
時計を見れば2分前。
私とブン太は先生が来る前に急いで支度をして、雅はそれを面白そうに見ていた。
少しは手伝ってくれてもよくないすか?
まあそんなこともあって無事HRも終わり、1限目は数学。
『あー…くそねみぃ…』
雅「こらこら、女の子がそんな言葉使うんじゃなか」
すぐに配られたプリントをやり終われば後は暇な時間がくるだけ。
てかプリントとかつまんないんだもん。
こんなん家でやればいいじゃんか。
ほらブン太も暇そうに………まだプリントやってんじゃんかよぃ←
先「……では、後は自習だ。各自静かにやるように」
…お、ラッキーw
更に都合がいいことに先生は教室を出て行ってしまった。
丁度いいし寝ちゃえ。
『雅、私寝るから』
雅「…ん」
ブン太のプリントとの睨めっこを妨害しないように雅にこそこそと伝えれば、私は机に突っ伏した。
珍しく雅からの嫌がらせという安眠妨害を受ける事はなく、安心して私は眠りにつきました。
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