SMILE

□01朝は早起きしなきゃね…
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『じゃ、行ってきまーす』



がちゃっ
かちゃっ



ブ「『あ。』」



私が玄関のドアを開けた途端開いた隣の家のドア。

から出て来た赤髪の少年。



『ナイスタイミング、ブンちゃんwおはよー』

ブ「はよ、夏輝。天才的だろぃ?笑」



片手をあげながらそう言って、ブンちゃんはぷくーっとガムを膨らませた。

…いや、似合ってるし可愛いけども



『また朝からそんなん食べて…;;』

ブ「ポリシーなんだよ」



どんなポリシーだよ。

てか某庭球歌劇のお前役の人もいつぞやの夢ライブで言ってたぞ。

いやー、可愛いよねあのお方w

…これ以上はこの小説に支障が出そうだから止めよう←



『今日から君はデブン太だ』

ブ「お、おまっ、デブン太って言うなっ!!!」



はいはい、朝から騒がないの。

隣でぎゃんぎゃん吠えるブンちゃんを宥めつつ、学校へ向かった。



?「お、ブン太に夏輝」



正門あたりで後ろからかかる声。

振り返らなくてもわかるさ

ずっと一緒にいた仲間だから。



『ジャコーおっはー』

ブ「…はよ、ジャッカル…」

ジ「お、おう…(ジャコー…?)」



今日も太陽が眩しく反射する頭だね(((

目も開けていられないヨ←

ジャッカルはブンちゃんがぶすっとしてるのに気づいたのか、どうしかのかと声をかけた。

それに対して、別に、と素っ気なく答えるブンちゃん。

わけが分からない、と困ったジャッカルが眉を寄せながら私の方を見てきた。



『はぁ…まだ子供なんだよ、そっとしといてやって』

ブ「…おっ前さっきから…!」



今にもつかみ掛かってきそうなブンちゃん。

こーいう子ほど扱いやすいのよねぇ…←



ジ「お、おい!」



噴火したブンちゃんを慌てて宥めるジャッカル。

んなことしなくても大丈夫なのに笑

何年一緒にいたと思ってるんだ。



ブ「…夏輝……今日という今日は『ほら』………あ?」



ブンちゃんの目の前に差し出したのは昨日新発売のガム。

しかもブンちゃんが大好きなグリーンアップル味。



『これ、前から食べたがってたでしょ?』

ブ「おっおおおお俺はそんなんでつられたりしねぇっ!」



どもりすぎだろw

そう言ってブンちゃんは、ぷいっと向こうを向いてしまった。

若干耳が赤く見えるのは気のせいってことにしといてやろう。



『あっそ、いらないのか。…あ、じゃあジャッカル食べる?』

ジ「…え、」



ぴくりとブンちゃんが動く。

…………フフッ←ぇ



『だってそこの赤髪がいらないって言うからー』



ジャッカルにアイコンタクトをすればジャッカルは少し遠慮がちにだが納得したように頷き、




ジ「…いいのか ブ「………っあー!!駄目だっ!これは俺が貰ったんだよぃ!!!!」」



手を出そうとしたジャッカルよりも先に、素早く手を伸ばしたブン太。

そして私の手からさっきのガムを奪い取った。



『あれ、いらないんじゃなかったのー?笑』

ブ「…言っとくけどな、これで許すと思うなよぃ!!」



また向こうを向いてしまったブンちゃん。

…さらに耳が赤くなってるぞ笑



『ぷっ、はいはい笑(可愛いーw)』

ジ「(わかりやすい奴…)」



ところで、とジャッカルが私の方を向いた。



『ん?』

ジ「なんでさっきから俺を見る度に目を細めてるんだ?」

『………太陽が眩しすぎてさ☆』

ジ「…??」



ひそかにブンちゃんが笑ってたのは私もジャッカルも知らなかった。



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