短編

□猫と主人
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「綱吉」

綱吉がいないことに気付いた。
さっきまでお茶を飲んでた筈なのに……

「にゃ?」

いやいや君じゃないよ。ってか何この猫。
可愛い…、小動物……
ふわふわってした感じとか…綱吉に似てる。
おっきな瞳とか………

「にぁーー?」

「っ!!………っ綱吉っ!!綱吉捜さなきゃ!!」
綱吉以外のものを可愛いとか思っちゃった。
駄目だね、僕。
浮気しちゃったよ…ごめんね、綱吉。

猫にだけどね。

「にー…うにっ!!!」

「がっ!!!」

猫にぶったたかれた。
いわゆる、猫パンチ。

額にはオレンジに輝く炎。
これは……あの子と同じ……

まさか……

「つな…よし?」

「ふ!に!!」

必死に鳴いて飛び付く様はまるで
"そうです!!!"
とさけんでいるように見える。

「君…綱吉?」

「にっ!!」

ふわっ……と抱き上げてみる。
軽い……柔らかい。(元の綱吉もだけどもっと)

ちっさい…小動物。
綱吉が猫になったらこんな感じだね、多分。
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