短編

□君だから。
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君が好きだ。

どうしてくれるのさ。
僕をそんな風にできるのは君だけ。


自覚してよ。


この僕が好きって言ってるんだよ?






「雲雀さん……おはようござっ!!」

ヒュンッ!!
ガギンッ!!!!!

僕のトンファーが勢いよくぶっ飛んだ。

「ひぃぃ!!」

その鳴き方、そそられるんだよね……

「遅刻だよ。沢田綱吉…」

「すっ、すみません!!!」

怯える君が可愛いなんてそろそろ僕もやばいかな……。
泣いたところが見たいだなんておかしいかな。

僕今どんな顔してたのかな……。
綱吉が怖がってる。

「あのっ雲雀さん。」

綱吉から話しかけるなんて珍しい。

「なに。」

そっけなく答える。

「放課後ちょっといいですか?」

まじめな顔で言う。

「……うん、いいよ」

「え…」

自分が言い出したのに不思議そうな顔をする綱吉。

「………なに」

そう言うとびっくりした顔して

「そう言ってくれると…思わなくて……」

可愛い。

「じゃあ俺、放課後ここで待ってますね」

そう言って微笑んでから綱吉は教室に上がって行った。



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