Novel

□FAMILY
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「ん〜。気持ちいいわね」
ビーチチェアに座って伸びをしたのはこの船の航海士ナミ。


「本当ね。清々しい気分」と、微笑むのは考古学者ロビン。



空は快晴。航海は順調。
きっと次の島は春島。
芝生の甲板にビーチチェアとテーブルを出して日光浴を楽しむのはこの舟の華ともいえる女性陣である。


「んヌワ〜〜〜ミさア〜〜〜んvV 
ロビンちゅわ〜〜〜んV」
ハートを振りまきながら現れたのは一流コック(ラブコック)のサンジだった。



「「?」」
ピンク色なサンジの呼びかけに二人が振り向く。


「特製トロピカルジュースお持ちいたしました。マドモアゼル」

そんな紳士なコックに飛びきりの笑顔でお礼を告げる二人。そして殺し文句。

「わ。おいしいV」「美味しいわ」


「メロリン幸せー!!!!」
絶叫。

そんなやりとりに気付いた狙撃手ウソップ。

「おいおい!ルフィ!チョッパー!あいつらなんか美味そうなの飲んでんぞ!」



「おい!!ナミとロビンだけずりーぞ!!おいサンジ!おれにもくれ!!」

「おー!サンジ!おれにもくれー!甘いのか!??」


釣りを楽しんでいた仲良し3人組がぎゃーぎゃー騒ぎ出す。

「うるせー てめえら!!寝てんだこっちは!」
あまりの騒ぎっぷりに居眠り剣士ゾロが起きてしまった。



「クソマリモ。寝すぎなんだよ!あ・・・光合成か??」




「「…」」



うらあー!!!





といつものケンカが勃発。


「うっせーなお前らは…おー!スーパー美味そうなモン飲んでんじゃないのー」

「ヨホホ。皆さんお元気で…。わたくしもジュースをいただきたいです」


騒ぎが増して船内に居た船大工フランキーと音楽家ブルックも甲板に出てきた。


結局、全員甲板に集合してしまった。
ぎゃーぎゃー騒ぐ男性陣。
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