Novel

□お膝
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今日は凪。
麦わらの一行は帆をたたみ、それぞれゆっくりと過ごす。


サニー号の図書にいるのは
この船の船医チョッパー



「…う〜ん」

本を眺め、何か不思議そうな表情を浮かべある人物のもとに向かった。


「ん?なに?チョッパー。」

みかん畑の手入れをしていたナミがチョッパーに呼びかけられた。


「えとさ。ナミ、膝枕してほしいんだ!」

「!?膝枕?」

「うん。ダメか?」


チョッパーのその目はなんの下心のないきらきらしたもので
どっかの金髪エロコックとは違った


その目を見て
ナミは急な申し出に驚いたが受け入れることにした。



「いいけど!お高いわよ☆」

「えー!!どうしよう…おれ、お金ぜんぜん持ってないんだ…」


「冗談よ!でもそのかわり理由教えてくれる??膝枕はその後ね。」

「ほんとか〜!!」

本当に嬉しそうなチョッパー。
あまりの可愛さにナミの表情も柔らかくなる。




「あのな。この前上陸した島であった女の子がおれに話ししてくれたんだ!「風邪引いたときはお母さんに膝枕してもらうとすごく気分が良くなるんだ」って。おれな、膝枕がどんなのなのか知らなくて、気になって図書館でいろいろ調べてみたんだけど。膝枕が風邪に効くって記述どこにも無いんだ。」


あ〜なるほど。
チョッパーは膝枕をされたことがないのね。


ドクターくれはがしてくれそうもないし。
とナミは思った。


「チョッパー、図書館で調べたのよね?そこにはなんて記述してあったの?」


「あ、うん。特に女性が男性や子どもに対して行う愛情表現の一つってかいてあったぞ?」

「そうね。その通りだわ。じゃあチョッパー、とりあえず膝枕してみようか。」


「ああ、うん!」

ナミはみかん畑の手入れ道具を片付け、メインマストを背もたれにして座った。


「さあ、どうぞ?」

どうすればいいか分からないという表情をしたチョッパーをナミが誘導する。


「こうか?膝を枕にして横になるだけなのか?」


「そうよ。ん〜そうね、ベルメールさんならこういうこともしてくれたわ。」



ナミが膝の上にあるチョッパーの頭を優しく撫でる。
まるで母親が子どもを寝かしつけるように。

「ね。チョッパーなにか感じない?」


「お…おう。なんかすごく気持ちよくってふわふわで、なんか眠たくなるぞ…」


「そうね。きっとその子が言ってたのはこういうことよ。お母さんの愛情を感じて安心したのね。それで風邪で苦しかった気持ちが少しよくなったのよ。…ドクターのサクラもね」



「…そうか。そうだな。そういうことだったんだな。わかったよ、ありがとうナミ!おれ、みんなが怪我したり病気になったらこれからはもっともっと優しくて愛情いっぱいに治療するよ!んで、膝枕もするよ!」


「あはは。そうね。膝枕もね。」


「うん!…ナミ…もう少しだけ…こうしてもらっててもいいか?」

「ええ、いいわよ。」

チョッパーの嬉しそうな顔を見て
彼女は昔の自分と母親を思い出す





おまけ↓


(おい!みんな来てみろよ!)
(なんだなんだ??)
(なんだよ、ルフィ〜)

ルフィの呼びかけにみんなが集まる。

(あら、かわいいわね)
(ぬおー!!このクソシカめ!!何ナミさんの膝枕で寝てやがんだ!!!…でもナミサンの寝顔は天使のようだ〜vVV)


仲間は
二人の寝顔をほほえましく眺める


終の終
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