Novel

□紹介します2
1ページ/2ページ


なんだ…夢か?

いや…死んだのか?おれは。

そんな風な考えが頭をよぎったとき
呼びかけられた

「ゾロ、久しぶり」

くいなだった。


「…おめぇがここにいるってことは…おれは…」


「ふふ。ゾロはそんな簡単に死なないでしょ?」

「…」

「ねえ、少しだけ。仲間のこと教えて?」


いまだ幼い少女の姿のくいなに
そう頼まれた。

いろいろと疑問を感じたが
親友の頼みだ。



「んあ…?いいけどよ…。とりあえず船長だな…」

ゾロはその場に座り頭をかきながら話し始めた。

「ルフィはよく食うし、おちゃらけてるが…絶対に海賊王になる男だ。…ナミは凶暴な女だが、航海士としてはいい腕だ。それから…ウソップは自分を弱ぇって思ってるが十分…強ぇ。狙撃の腕は確かだ。」





そうやって話すゾロを嬉しそうに見るくいな。


「いい仲間…他には?」



「クソコックは…胸くそわりい。けど…ま、コックとしては一流だな。チョッパーは大した医者でトナカイだ。それに…ロビンは…博識だな。歴史がなんたらとか常に本を読んでやがる。フランキーは変態だが…船大工としてはプロだ。あと…多分ブルックも仲間になんだろ。骨だ。音楽家で。後は…メリー号とサニー号だな。どっちもおれ達の家だ…」




「いいね。ゾロ…幸せ?」




「…あ…ああ。」




そう答えた瞬間




ゾロは何かに吸い込まれるように
くいなから遠のく。

「ゾロ、まだここに来るのは…早いよ?」



くいながほころぶように笑った。


気がつくと
目の前にチョッパーとナミの心配そうな顔。

生きてた。

さっきのは

夢…?



でも
あのくいなの嬉しそうな顔を思い出すと…
夢じゃなかったんだと思ってしまう

そう思うゾロは
少しわがままを言いたくなった。


ふうと息を吐いて…一言。






「酒のみてぇ。」

「「ダメ!!」」



次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ