Novel

□laugh and grow fat.
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まだ乾いてはいなかったが、黒い液体が降り懸かった薬草



「あ〜あ、コーラとしょう油まみれだな…薬草もう一度洗わなきゃだな」



小さい溜息と共に微笑んだのはチョッパー。




「あー、服がベタベタだぜ」



「おいおい、骨!しょう油とコーラ間違えてんじゃねーぞ!」



船首の近くで新兵器の試し打ちをしていたウソップとフランキー。

一人はオーバーオールに付いたその液体に困った顔

もう一人は自分の作ったものがしょう油で爆発したことにご立腹





「あ、ホントだ!ヨホホホ!」



「「「笑い事じゃねーよ!!」」」


燃料であるコーラとしょう油の樽を間違えた本人がこの調子だと突っ込みもそろう


一人を除いては。



「ししし!まあ、いっじゃねえかぁ!コーラと醤油のかかったこの肉うめーぞ!!」



「「「お前はどんだけポジティブだよ!」」」




「ヨホホホ」
「ししし」




「兎に角、お掃除しなければなりませんね〜ヨホ。」


「んな〜!そうだな!!よし!野郎ども〜掃除だ〜」


その場にいた5人は船長命令のもと、みんながモップやデッキブラシを思い思いに持ち出した


フランキー特性の水汲み機にホースを繋げ、



掃除開始




ところが

ホースを持っていたチョッパー
あまりの水の勢いに手を離してしまった





ホースが踊るように暴れくるう




「うお!!誰かはやくなんとかしろー!!」


「ぎゃはははは」


「ヨホー!!!」


「うお!!チョッパー!ホース捕まえろ〜!!」


「ぎゃー!!」






チョッパーが暴れホースを捕まえ、バケツにホース先を突っ込んだのだが



時既に遅し。




5人はズブ濡れ






「「「「「…」」」」」



なんとも言えない残念な空気が流れる




チョッパーが俯いた
その時、





バシャバシャバシャ





ルフィがホースを奪って、バケツに注がれた水を自らかぶった






何事かと皆が注目




石鹸を身体に擦りつけてホースを握ったまま床にスライディング




「これ!面白いぞ!!ぎゃははは!!!」




4人はお互いに顔を見合わせる
その次にとった行動は皆同じ。






先ほど爆発音がした場所から今度は笑い声が騒がしく聞こえてくる


デッキブラシにモップ、
雑巾そして水しぶきが飛び交う



寝ていたゾロの頭に転がり落ちてきたバケツが当たる



「うおい!!てめーらは何してくれてんだ!!」



「ぎゃーゾロが怒った逃げろー!!」



あっという間に鬼ごっこになる





「何してんだてめーらは。」


「うるっさいわね〜」


「あらま…ふふふ」



あまりの騒がしさに甲板に集まりその様子を見上げる3人。





そんな3人にも船長の洗礼は容赦なく降り懸かる




「しししし!!お前らもお揃いだ!」




ズブ濡れになった3人





「ナミさんロビンちゃんに、なにさしてんじゃーくらー!!」




あっという間に男達は泡だらけ



「「…」」



ナミは寝れた自分の髪に触れ、ゆっくりと目をとじた




「くらー!!!」




勢いよく男どもの上に飛び込んだ





その表情は太陽のような笑顔





その様子をほほえましく見ていたロビン


「ふふふ…私も加わるわ」



そう言って、
ルフィのお腹から手を咲かせホースを奪った






笑う

笑う

笑う










ああ、今日もなんて楽しいのだろう





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