Novel

□Know thyself
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おれはなんでここにいるんだ




おれは必要ないじゃないか





おれは化け物じみた強さなんか持ち合わせていねえんだ


航海術も医術も歴史に関わる知識も






なにも



なにも


持ってねえんだ



いらねぇんだろ?


いらねぇって言えよ!ほら!








おれは何の役にも立たねぇもんな!


必要ないなら



捨ててくれ


いっそ捨ててくれ



それとも
捨てることも出来ないくらいに哀れんでいるのか?





そんな目でおれを見るんじゃねぇ!!












なんてこった





おれを哀れむように見ていたのは




おれ自身じゃないか







こんなのただのひがみじゃねぇか

おれはただの劣等感の塊じゃねえか


ここにいていいのか?





自分自身に問いかけると
返ってくるのは
自分への罵声だった





おれには力がねぇ
だからいつも守ってもらってばかりで


なにもできないから




なにも…

なにも…





―――お前にできねェことはおれがやる  
―――おれにできねェことをお前がやれ!!!









『お前がいればロビンちゃんは必ず救えるんだ!!!! ウソップ!!!!』




そうか


いつだって
みんなは


信じてくれていたじゃないか


認めてくれてたじゃねえか



おれが




おれ自身が


おれを認めねえから…




しっかりしろ
ウソップ




てめえが出来ることが

てめえと


仲間を



救うんだ!!






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