Novel

□ごしごしバスタイム
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「おう、お前らまた一緒に風呂入ったのか?」


キッチンに向かうとサンジが明日の下ごしらえをしているのか
大きなお鍋をくるくるかき混ぜながら、

おそろいみたいにタオルをかけた二人に話しかけた


ゾロはぶっきらぼうにああ、とだけ答えて
水を飲んだらさっさと男部屋に戻ってしまった

相変わらず、サンジといちいち小競り合いをした後に。


そんな二人をあはは、とチョッパーは笑った



「お前ら頻繁に一緒に風呂入るよな」


ミルクの入ったコップをチョッパーに差し出してサンジはふうっと煙を吐きだす


「おう!おれゾロとの風呂好きなんだ!」


受け取ったコップを両手で持って、えへへと笑う



「はは、そうかい。」


そういった後すぐに
なんでか、と問う


その質問にチョッパーはう〜ん、と唸って首をかしげて考えた



ウソップともルフィとも一緒に風呂に入ることもあるし
それは、もちろん好きだけどな


おれは


ゾロが黙って痛いくらいにごしごし頭洗ってくれるのが好きなんだ!と笑った





「まるで親子だな」



「エッエッエッ。そうかな。」




そういえば、
ドクターもこうやって痛いくらいにゴシゴシって頭洗ってくれたっけ



ミルクをこくこく飲みながらそんなことを思った




「たまには、お前が背中流してやったら喜ぶんじゃねェか?」



サンジが新しい煙草に火をつけてニカッと笑顔でそう言った




そういえば、
おれが、ゾロの頭や背中を洗ったことほとんどないなあ




「!そうか!今度やってみるよ!」



ありがとう!と言って
可愛いトナカイはダイニングから居なくなった


サンジは満足そうに口角を上げた









おまけ↓









(いででで、チョッパー力入れすぎだ)

(ああ、ごめん!…どうだ?気持ちいいか?)


(ああ、…終ったらお前の番だ)



(おう!)



今日はいつもと違うやり取りが風呂場に響く


終の終



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