Novel
□FAMILY
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「もーー…うっさいわねあいつらは…」
そう言いながら雑誌に目を戻すナミ。
すると。
「ねえ、ロビン。もし、もしよ?もし!この舟の中なら誰が旦那にしたいタイプ?」
「唐突ね。ナミ」
「いや、違うのよ。この雑誌に面白い特集があってね。」
「なにかしら?」
ナミのテーブルに広げた雑誌に目をうつす。
「「理想の旦那様」」
書かれていた文を声に出す二人。
ランキング形式になっていたその特集。
第一位はこうだった。
『包容力のある人』
それを見つめて黙り込んだ二人。
「「いないわ」」
「この舟にはアホとかぶっきらぼうとかエロとか、強いやつは他にも居るけど。」
「ふふ。そうね。この船の仲間は私達にとって恋愛対象とかじゃなくて家族みたいなものですものね。」
「確かに。変な質問したわ。わたし。」
ナミが溜息交じりに笑った。
「じゃあナミ。もし、この船員全員を家族にしたら、どんな家族構成?」
「ロビンはお母さん!」
「あら、それは喜んでもいいのかしら。」
「全員を家族にするとだからよ。ロビンお姉さま☆」
「ふふ。それならよかった。じゃあ…お父さんは?」
「フランキーかな。絶対そんなお父さんいたら一生反抗期だろうけど。」
ナミは、眉間にしわを寄せながら答えた。
きっと、年中海パンであることを頭に浮かべているのだろうとロビンは笑った。
「変態だけど。他の奴らよりは人生経験的に大人な部分があるような気がする。変態だけど。」
「ナミ、2回も変態って言ったわよ。ふふ。じゃあもっと年上な彼はおじいさん?」
ロビンの言う彼を想像したナミは「そう!」と大きく答えた。
骸骨でアフロでエロいおじいさんも嫌だけど…なんて考えながら。
「年齢とか全体的に考えたら長男がゾロ、次男がサンジくんかな。ちょっと不良な。」
「ナミはその2人の次の長女かしら?」
「そうね〜。たまにあの2人年上だったって感じることあるのよね。稀だけど。」
「あとは三男がウソップ、四男がルフィ、末っ子チョッパーってとこかな」
「そこはそうなるわね。」とロビン。
一呼吸おいてナミはこう言った。
「理想の旦那様の話からこうまでも発展」
2人は顔を見合わせて笑う。
「「やっぱり家族のほうがしっくり…」」
おれたちはファミリー。
終。
あとがき
初小説。駄文…
尾田先生がSBSで答えてくれた「麦わらの一味を家族にたとえたら?」から考えついたお話でした。
はあぁ〜文章力がほしいです。