Novel

□さし呑み
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あまりにも珍しいことだからこそ
無口になる二人。


別に対して話すこともねぇんだがな…と思いつつもサンジが口を開いた。

「…ロビンちゃんにしろ…ナミさんにしろ、ビビちゃんにしろ。」

「あ?」と眉間にしわを寄せるゾロ

「レディ達はなんであんなに弱くて強いんだろうな」
サンジはごくっと酒を流し込んだ。


一瞬、何だと言わんばかりの表情をしたゾロだが
3人の過去や涙を流しながらも真っ直ぐに目を見据える姿を思い出した。




「…ああ。弱くて強いねぇ…。男じゃねえからじゃねえか?」



「…お前適当か?」
サンジが鼻で笑う。
「適当じゃねーよ。」
それ以上はゾロは何も言わずにいた。



「…男じゃないから、女は弱くて強い。か…」
ハハっとサンジが納得したように笑った
「俺らは敵わねーな、レディ達には!」
フッとゾロも笑った。



「男だって女に敵わねーよ」
ゾロが空にいる親友に対してつぶやいた。



「ん?ゾロなんか言ったか?」
「いや、なんでもねー。」

今日は野郎同士でさし呑み。
会話のテーマは「女」



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