高杉連載
□不安なココロ
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act.8 不安なココロ
現在、私は保健室の前に立っています。
ちなみに今は放課後です。
昨日、銀ちゃんに教えてもらった高杉先生との仲直り大作戦を実行するために今、ドアの前に立っている。
だが、なかなか勇気と度胸がなくてドアを開けられない。
さっきから深呼吸をして、いざ行こうと思ってドアに手をかけるがそこから手が固まったように動かなくなる。
それに今日は昨日の高杉先生の言葉通り一度も保健室にお呼びがかからなかったから尚更。
開けたらきっと気まずくなる…
何、話したらいいか頭が回らないよ、きっと。
「やっぱ帰ろかな〜でも今帰ったらあとから後悔しそうだし…いやでも仕方ないような気もするようでしないようで…ってなんか自分で何言ってんのかわかんなくなってきたァ!!」
くそーっと頭を抱えて悩んでいると目の前のドアが開いた。
そして頭上から聞こえたエロボイス。
「保健室の前で何遊んでんだオメーは…」
しかも声からして不機嫌だ。
――ヤバいッ
そう思った瞬間に怖くなって逃げ出そうとしたが高杉先生に首根っこを捕まれてしまい逃げることが出来なくなった。
そして、先生のなすがままに私は保健室の中に入っていった。