咲-saki-千里山side 長編夢 

□序章
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「倒れた時はありがとうございました。それと、優勝おめでとうございます。」

「い、いえっ。当然のことをしたまでです!それに…決勝は貴女と打ちたかった。」


突然そんなことを言われたものだから、私も唖然としてしまう。
身体が弱く、麻雀は強いけど部活にあまり出られないから仲のいい子なんて居なかった。
ましてや一緒に麻雀やろう、なんて声をかけてくれる人なんて居なかったから。
うれしくて、考える前に口が開いていた。


「ら、来年!!来年また打ちましょう!!」

「来年…。インターハイで、ということですね。」

彼女が確認するように言うと、私は頷く。


「来年打てることを楽しみにしてますね。私は原村和です。」

そう言って手を差し出してくる彼女…和。

「私も楽しみ。私は園城寺唯。よろしく、のどか!」


差し出された手を握る。
そうして始まる、彼女達の運命の交錯。
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