千里山長編夢if -宮守女子side-

□if -始まりと出会いと
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「気持ち悪い」

「うそつき!」

「一巡先が見えるとかキモイわー」

「病気で学校休めて、インターミドルはベスト8。いいよねぇ特別扱いやん。」

「別にウチら、アンタみたいに本気じゃないし」


…私だって。

私だって普通に暮らしたいよ……。



ピッ…ピッ……。


心音計の音が聞こえる。

どうやらまた倒れたみたいだ。


インターミドルが終わってから学校に行けなくなった。


大会後からイジメがひどくなってきたからだ。

もともとそんなに身体が強くない私は、周りのみんなに迷惑をかけてきた。

団体戦も出場していたのだが体調不良で出られなかった。

それなのに個人戦だけ活躍して全国でもベスト8。

そのおかげで千里山とか姫松から推薦の話が来てるとか言ってたっけ。


単純に妬まれているのだと思う。

私だって、みんなと全国に行きたかった
…筈なんだけどなぁ。


「はは。浪人とか笑えんなぁ…。」
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