咲-saki-千里山side 長編夢
□番外編1
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『それじゃ、今度の日曜日ねー』
「はーい。じゃあねー。」
ブツリ。
通話終了ボタンを押せば顔がニヤけるのを止められなかった。
「なにニヤけてんの?気持ち悪いわ」
リビングで話し込んでいたため姉さんに見られてしまったようだ。
「ええやんべつにっ。ちょっと友達と遊ぶ約束してただけやし。」
少し呆れた表情をしている姉さんに弁解する。
「そうなん?まぁ暗くなる前には帰ってくるんやで。」
「わかっとるよ。私のこと何歳やと思てんの?」
「いつまでたっても手のかかる妹。」
む。年と関係ないじゃんか。それは。
第一、姉さんも病弱やん
「病弱な姉さんに言われたないわ。」
「唯かて病弱やん」
「しゃーないやん遺伝やし」
「ならうちも遺伝やわ」
はぁ。と二人同時にため息をつく。
答えが同じになってしまい自然と笑ってしまうと姉さんも笑っていた。