咲-saki-千里山side 長編夢
□序章
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『優勝は原村和ー!!』
ピンク色の髪で胸の大きい綺麗な子が映し出される。
あの子は確か…。
「声掛けて助けてくれた人、かぁ…。」
とりあえず起きないと、と寝ていたベッドから出ようと上半身を起こす。
そして足をずらそうとして掛けられていた布団の端で誰かが寝ているのを見つけた。
ピンクの髪に大きな胸。
テレビで見てた、あの子。
あ、えっと。どうしよか…。
「え、えと。」
戸惑っていると彼女が起きたようだ。
「あ…。わ、わたし寝てました?」
慌てて自分の状況を確認している様子に、私は思わず微笑んでしまう。
「ええ、そりゃもう気持ちよさそうに。」
赤面する彼女。
その様子を見て可愛いな、と思う。
っとと、その前にお礼を言わなくちゃ。