▼School Life..
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「ごちそーさま!じゃ行くね、ベル。」
「ん、リョーカイ♪」
麻央は食べ終えると、食堂をあとにした。
「ふんふんふ〜…ん?ツナ?」
ラウンジを通り過ぎようとすると、ツナを見つけ足を止めた。
「ツーナー。何してんのー?」
「あっ、麻央じゃん。何って…話してるだけだよ。」
「(む、これは表ツナだ…。)
話してるって誰…と…!!?」
ツナと話しているであろう人に目を向けると、
なんとそこには、モノホンのいけめそがいた。
「よう、お前が麻央だよな?オレはディーノだぜ、ヨロシクなっ!」
ニカッ、と爽やかな笑みを浮かべながら挨拶するディーノ。
「でででディーノさんんん!!あ、握手をお願いします!」
「握手?いいぜ!」
そう言うと、ぎゅっと握手するディーノ。
「ありがとうございます!この手、一生洗いませんからね!」
「洗えよ、汚いな!」
今まで会話に参加していなかったツナが突っ込んだ。
「お黙り!
“いけめそと出会ったらまず握手する”
と言うルールを知らないのかね君は!」
「お黙りとか古いな!そんなルール聞いたことないし!?」
すかさず突っ込むツナに、おかしかったのか笑い出すディーノ。
「プッ、ハハッ!おもしれーな麻央。」
「ほほホントですか!?」
「あぁ、こんな子初めて見たぜ。」
「ある意味オレも初めて見たよ…、麻央みたいなタイプは。」
ディーノの言葉にツナが同感する。
「それ、褒めてる…?」
「全然。」
ニコッと笑いながら言うツナ。
「まぁ想像できたけど!そういえばディーノさんって、教師ですよね?」
「ん?あぁ、そうだぜ。さっきまで任務やって今帰ったばかりだぜ。」
「お疲れ様です!しっかしホントいけめそですねー。」
「まだ言うのそれ?」
じっ、とディーノを見つめる麻央に、ため息混じりで突っ込むツナ。