復活小説

□It would seem strange to anyone..【3】
1ページ/11ページ

「――はぁ、意味わかんない。」




病室のロビーで呟いたのは白い髪色でツンツンとしている白蘭。




「…僕も多少混乱しています――…。」





苦笑混じりで呟いたのは襟足が長くて、
黒いコートを羽織っている"美少年"の言葉にふさわしい男の人こと骸。





「「――……。」」






ずっと黙っていた2人はユニ姫とクローム髑髏。
悲しそうな表情で泣くのを堪えているような様子だった。

傍で立つγは2人を見守るように見つめた。







さきほどにはこんな衝撃なことがあったのだから――…。















***********************************





――数時間前。




「――拒絶反応?」





眉を潜めながらも呟くように言う骸。





「――えぇ…。さっき見たでしょう。

貴方達を見た瞬間頭が痛くなって唸る優佳さんを――…。」




「…そんな。」





「じゃあ…どうすればいいの…!?」




涙声で言うユニ。





「――…一刻も早く大事な人を見つけないと――、



一生記憶を取り戻すことは出来ないでしょう……。」





寂しげに呟く医者。






「「「「「――――……っ!!!」」」」」





「一生、だと…!?」





「そんな…そんなのあんまりじゃないっ…!」





とてつもなく耐えられなかったのか涙を零すユニ。









「だいたい期限は―――、





長く持って半日でしょう――…。」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ