復活小説
□It would seem strange to anyone..【3】
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「――はぁ、意味わかんない。」
病室のロビーで呟いたのは白い髪色でツンツンとしている白蘭。
「…僕も多少混乱しています――…。」
苦笑混じりで呟いたのは襟足が長くて、
黒いコートを羽織っている"美少年"の言葉にふさわしい男の人こと骸。
「「――……。」」
ずっと黙っていた2人はユニ姫とクローム髑髏。
悲しそうな表情で泣くのを堪えているような様子だった。
傍で立つγは2人を見守るように見つめた。
さきほどにはこんな衝撃なことがあったのだから――…。
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――数時間前。
「――拒絶反応?」
眉を潜めながらも呟くように言う骸。
「――えぇ…。さっき見たでしょう。
貴方達を見た瞬間頭が痛くなって唸る優佳さんを――…。」
「…そんな。」
「じゃあ…どうすればいいの…!?」
涙声で言うユニ。
「――…一刻も早く大事な人を見つけないと――、
一生記憶を取り戻すことは出来ないでしょう……。」
寂しげに呟く医者。
「「「「「――――……っ!!!」」」」」
「一生、だと…!?」
「そんな…そんなのあんまりじゃないっ…!」
とてつもなく耐えられなかったのか涙を零すユニ。
「だいたい期限は―――、
長く持って半日でしょう――…。」