復活小説
□It would seem strange to anyone..【2】
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「「「「――は…?」」」」
4人が珍しくハモった。
「な、何言ってるの優佳チャン?冗談きついなぁ。アハハ…。」
苦笑混じりで笑う白蘭。
「そうですよ、あまりふざけないでください…。本当に心配したんですからね?」
怒ってるのか悲しんでるのか分からないような表情で言う骸。
でも――、知らない、んだよね…。
「本当に…知らないんです!
誰なんですか、貴方達…それに向こうの人達も――。」
病室のドアが少し開いていたのかそこに指差しながら言う優佳。
「……本当、に?何も知らないの…?」
今にも泣きそうな顔で呟くクローム。
「…自分のことは知ってます、か…?」
ユニ姫も泣きそうになりながらも堪えるように呟いた。
「えっと…あたしの名前は藍田優佳、だよ…。他は…
覚えてないの。」
長い沈黙が流れた。
沈黙を破ったのは――、病室の外に居た正一だ。
「どうしたんですか?あまりにも長くて――。」
ひょこっ、と状況を知らないのか笑いながらも入ってゆく。
「…正、チャン…。」
「び、白蘭サン…?何で…。」
"泣きそうなんですか―――。"
「…優佳は記憶を失って、います――…。」
骸が静かに呟いた。