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□妬かせ隊
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ーーある日のよろず屋。




「おはようございま……あれ?いい匂いする……。」




「あ、メガネくんおはよう。朝ごはんもう食べた?」




「メガネじゃなくて新八です。いや、まだですが……もしかして、これ作ったの……?」




「ちょうどよかったね。うん、基本私が作ってるよ。」




「すみませんでした!優佳さん、一生あなたについていきます。」




シュタッ、とすばやく地に片膝をつきながら言う新八。




「朝から何アルカ〜?」




「神楽ちゃんおはよう。そういえば酢昆布好きなんだって?
買ってきたからよかったら、どうぞ。」





「ありがとうアル!一生優佳についていくアル!」




またもや新八同様に、酢昆布をしゃぶりながら片膝をつく神楽。




「あらそう?ありがとうね二人とも。銀時起こしてもらえる?」




「「ハッ!!」」




すばやく銀時の寝てるであろう部屋の襖を勢いよく開ける二人。




「……う〜んん……。」




「「……いやいや。」」




バタン、と襖を締める二人。




「どうしたの?何か女の人の声が……、」




「き、ききき気のせいアルヨ!!?」




「そそそうですよ!!何で銀さんの部屋から女の人の声がっ……!!」




「ちょっとどいてくれるかな?」




「「アアァァアア!!」」




スッ、と襖を開きそこには、銀時と知らない女の人がいた。




**********************************




ーーここからは銀さん目線でいくぜ。




「……もふもふ。」




「……もぐもぐ。」




「……ねりねり。」




って最後の何!?練ってるだけだろォォォ!!言う必要あるゥゥゥ!?




「ねえ銀時、」




キタッ!!なんか知んないけど朝気づいたら、納豆女と寝てたし、それに関連する話だろ……!




「その女の人、誰なの?」




うっ……やめてくれよ、そんな顔すんなっ!!銀さんは優佳一筋だからァァァ!!


っていうか神楽たちも視線がいてぇーよ。何で睨んでるの?オレ、何かした?ねぇ、ちょっと。




「えーっと……あの……、実は、」




「よく聞けたものね……!そうよ!!私が銀さんの彼女よ!!」




何言いやがんだコイツはァァァ!!空気読めェェェ!!




「おまっ、違うからね!?」




「あらそうなの?」




「そうよ!羨ましいだろうけどもう手遅れなのよ!
そういうあなたこそ銀さんの何なのよ!?」




もうめんどくせーよコイツゥゥゥ!!誰か黙らせてくんねーかな、三百円あげるから。




「私?銀時の妻だけど、それがどうしたの?」




にっこり、と微笑みながら言う優佳は、可愛い。銀さんメロメロ……って違ァァァう!!




「つ、つつ、妻……ですって……!!……ひどいっ、私は遊びだったのね!?」




バシーン、と銀時にビンタをかますとダッ、と玄関へと駆け出すさっちゃん。


「いってぇ……!」




「……追いかけなくていいの?あの子、」




「いやいやなんでそうなるの!?オレはあいつと付き合ってるなんざ一言も言ったことねーよ!!」




「じゃ彼女の勘違いか。そうだよね、銀時が浮気なんてできるわけないもんね!あははっ。」




優佳はおかしそうに笑っていたが、神楽たちからみたら天然ドSに見えていたそうな。
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