▼7人と1人の転校生。
□【標的2】
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「ったく、なんて1日だよ…。」
はぁ、とため息をつきながら呟く少年はツナ。
「まぁまぁ、そういう日もあるからさ。」
苦笑を浮かべながら言う少女は結梨だった。
結梨を横目で見ながら、
(リボーンは、ボンゴレの継承式とか、わけわかんないこと言い出すし…。
うちのクラスには、変な転校生ばっかりくるし。
いや、結梨は別かもしれないけどさ。
古里って転校生のせいで、ケンカに巻き込まれるし…。)
「しかも、リボーンのやつ…。」
呟きながらさっきの言葉を思い出す。
「古里炎真が落としてった教科書を届けてやれよ。
――後、結梨もついて行け。」
「冗談じゃないよ!!転校生の家なんて知らないっての!!」
「はは…、私も探すの手伝うからさ。」
苦笑を浮かべながら言う結梨に、
「何で結梨なんだろうねー。」
とため息混じりで呟く。
「うっ…、私で悪かったわね!」
口を尖らせる結梨。
「フフッ、何拗ねてるの?」
黒笑を浮かべながら言うツナに、
「拗ねてなんかないし…。」
とそっぽ向く結梨。
(フフ…、おもしれぇヤツ。)
ツナは心の中で呟いた。