▼7人と1人の転校生。

□【標的4】
1ページ/5ページ





「――あっ、はじまったぜ!」






山本の声にみんなが、屋上の向こうにいるアーデルハイトと雲雀を見つめる。







「粛として清まりなさい。」



そういうと、ダッと走りながらシャッと太ももから、






金属製の扇子を取り出し構えるのはアーデルハイト。






「!!」





「金属製の扇子!?」





「あんな扇子もあるんだー!」






吃驚しながらも扇子を凝視するのは、獄寺、山本、結梨だった。












ビュッ、バババ!!






と音を立てながらアーデルハイトは雲雀に向かって扇子で攻撃をする。





しかし、雲雀はその攻撃を全てかわす。







「かわしてる。」







炎真は吃驚した表情を浮かべながらも呟く。







「また校則違反だよ。武器の携帯が認められるのは、




基本的に僕だけだ。






呆れながらも言う雲雀に、








「アーデルハイトの華麗なパンチラ攻撃を、ものともせぬとは、






結局なんという奴!!」






「……炎真、あの人何?」





紅葉の言動に、苦笑を浮かべながら尋ねる結梨に、






「変態なんだ、気にしないで。」





ズバッ、と言い放す炎真。















「(…案外きついんだね、炎真って。)」





結梨は心の中で苦笑を浮かべながら呟いた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ