▼7人と1人の転校生。

□【標的8】
1ページ/7ページ




――翌日。






何ですって!!?





10代目が他のマフィアに襲われた…!?」






並盛中の廊下で、絶叫に近い声で叫ぶのは獄寺だった。





「まーな。」






傍にいたリボーンの肯定する言葉に、獄寺は悔しがるように、





「(くっそー!)





こうしちゃいられねぇ!!ボンゴレ守護者緊急招集しねーと!!」







プルプル、と手を強く握り締めながら言う獄寺にリボーンは、





「お、やる気じゃねーか。」





と感心するように言った。





10代目の右腕として当然のことです!!




ボンゴレ傘下にいるシモンファミリーの連中も集めましょう!!




せっかくいるんなら、使わない手はねぇ!!」






そういうと、獄寺はシモンファミリーを探し出しに走り出し、






「お、いいところにいたぜ!転校生たち!!」






とたまたま近くにいた炎真と結梨を呼び止めると、






「お前に仕事を命じる!!」






とブンブン、と炎真の身体ごと揺さぶる。






「わ。」






「ちょっ、炎真に何するのよ!早く離してよ!」






炎真は吃驚した声を上げるが結梨は不愉快だったのか、叫ぶように言いながら獄寺の手を振り払った。






「チッ、るせー女だ。」






と吐き捨てると、簡単に"仕事"の内容を説明すると去っていく。






「むーっ、何あの人!ファミリーを集めろって偉そうに!」






結梨は怒っていたのか、頬を膨らませながら言うが、






「そうは言っても仕方ないんだし…、ほら召集するの手伝ってくれる?」






と炎真は冷静な声で尋ねた。






「うん、もちろんよ?じゃ電話ね、電話ー!まずはジュリーね!」






結梨は元気そうな声で笑いかけながら言い放った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ